北海道の生活文化の展望

閲覧数2,520
ダウンロード数12
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    タグ

    環境歴史文化国際差別政策課題民族労働北海道生活偏見

    代表キーワード

    文化

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    北海道の生活文化の展望
    北海道の生活文化が形成されるまで
     北海道の歴史を振り返ると、さまざまな異なる文化が接触し、あるいは国策によって導入され、生活文化が形成されてきたことに気づく。このような異文化の接触と摂取が北海道の生活文化の歴史の特色であるといえる。
     第一に、先住民族(アイヌ民族)の存在がある。蝦夷地・北海道におけるアイヌ民族と和人との文化的接触が古くから見られたが、アイヌ民族が和人の影響を強く受けたのに反し、和人がアイヌ文化を摂取することは少なかった。それはアイヌ文化を原始的・未開で、低いものと見なす誤った先入観・偏見にとらわれていたことと、主食が異なっていたことによるものと思われる。その後、一貫してアイヌ文化を和風化(同化)しようという政策が進められ、アイヌ文化が破壊された。また、異民族・異文化に対する差別や偏見は、アイヌ民族にとどまらず、昭和の戦時体制の下で北海道に連行され、強制労働に従事させられた朝鮮人労働者に対しても見られた。
    北海道の文化の将来を考える際には、まず、このような異民族に対する偏見や差別を反省することが求められる。文化の質の違いに優劣をつけることは、国...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。