ソーシャルワーカーの倫理観、価値観として基準となるものに、1986年に日本ソーシャルワーカー協会が宣言した『ソーシャルワーカーの倫理綱領』がある。これは価値と原則、そして1.利用者に対する倫理責任・2.実践現場における倫理責任・3.社会に対する倫理責任・4.専門職としての倫理責任とに分けられている。
人間は性別、年齢、国籍、宗教などの違いで優劣をつけられるものではなく、その違いは個性としてのその人らしさである。ソーシャルワーカーは、どのような違いを持った人々にも援助をするべきである。これが価値と原則に示されている。
利用者に対する倫理責任とは、自分の利益のためにその立場を利用せず、相手の利..