生活習慣病とは

閲覧数1,487
ダウンロード数33
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 全体公開

    資料の原本内容

     生活習慣病とは、食生活や運動、喫煙や飲酒、休養など、日常生活上の各側面における不健康な生活習慣がその発症に関与する疾患群のことを言う。この疾患群の中で現代日本人の死因の大半を占めるがん、脳血管疾患、虚血性心疾患、それらに直接関わる疾患として高血圧、高脂血症、糖尿病について述べていきたい。
     がんとは主に上皮組織から生じ、臓器を占拠破壊しながら腫瘍として増殖を続ける。その過程でがん病巣から血液やリンパ液の流れを介して身体各所にがん細胞が転移し、直接周辺組織に浸潤しつつ病状を悪化させ、個体の死をもたらす。
     治療には患部を切除する手術、放射線治療、化学療法がある。そして予防のため“がん予防のための12か条”がある。生活習慣についてが主だが、早期発見・治療についてもあげられている。
     脳血管疾患には代表的な3つの疾患が存在する。まず、脳内の血管が詰まる脳梗塞。次に脳内の血管が破れ出血し神経細胞が死んでしまう脳出血。最後はくも膜と軟膜の間にある動脈瘤が破れ、膜と膜の間にあふれた血液が脳全体を圧迫するくも膜下出血である。それぞれ、発症すると麻痺や高次脳機能障害などが残ることがある。手術や薬物療法、機能回復のためのリハビリが治療として必要である。
     虚血性心疾患には、心筋に一時的に血液が供給されなくなることによって胸痛がおこる狭心症や、冠動脈の内腔がふさがり血流が一定時間以上とだえ、心筋の部分組織が壊れて死んでしまう心筋梗塞などがあげられる。治療には薬物療法、手術などがある。
     脳血管疾患、虚血性心疾患の予防は危険因子となる高血圧、高脂血症、糖尿病のコントロールをすることが重要である。
     高血圧とは、血圧が最高血圧140/最低血圧90以上のことを言う。
     高脂血症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎるもので、増えた脂質が血管の内側に溜まり動脈硬化の原因となる。
     糖尿病は、インスリンを作る細胞が破壊され起こるⅠ型糖尿病と、インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、細胞がインスリン作用をあまり感じなくなるため起こるⅡ型糖尿病などがある。いずれも糖尿病性腎症、神経障害、網膜症などの合併症を起こすことが多い。
     高血圧、高脂血症、糖尿病は自覚症状がないのが特徴である。治療はいずれも薬物療法、食事療法、運動療法が主となり、予防としては食事に気をつけ、適度な運動をすることなどがあげられる。
     これまで述べた生活習慣病は、日々の生活に気をつけていれば予防できることが多い。自主的な健康作りをすることが重要だといえる。

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。