精神障害者への支援では、一人の専門職だけで問題を解決することは難しい。そのため医療、福祉、保健、行政、就労などさまざまな専門職がチームとなって支える多職種連携が不可欠である。精神障害の背景にある課題は、症状といった医学的側面だけではなく、経済、住居、人間関係などが複雑に絡み合っている。精神保健福祉士には、本人を中心に関係機関をつなぎ、支援を調整する役割が求められている。精神障害者が地域で安心して生活するためには、多職種が同じ目標を持ち継続的に連携することが重要である。
しかし、多職種連携にはいくつかの課題がある。一つ目に、専門職ごとの視点の違いである。医療職は、症状のコントロールや治療を重視し...