佛教大学通信の経済地理学2024年度の合格リポート(82点)です。リポート作成の参考にしてください。
経済活動がつくりだす現代の都市の内部構造、また都市を核とする地域構造あるいは空間構造について、チューネン・ウェーバー・クリスタラーの理論を関係づけながら用いて説明しなさい。
1.はじめに
「人口800万人を超える西日本の中心的都市であり、都心部には高層ビルのオフィスや商業施設が立ち並び、鉄道網をはじめ交通機関が発達する大都会」①である大阪府は、「2022年時点で日本国内の都道府県の中で3番目に人口が多く」②、「大阪府内総生産は、東京都に次ぐ2番目に大きい規模」③である。また、「大阪は『食いだおれ』の町とも言われるほど様々な食が発達しており、食文化を支える農業や漁業も盛ん。さらには、作れないものはないといわれる大阪のものづくり産業の集積と最先端技術」④がある。このように大阪府は多様な経済活動により都市が形成されている。しかし、大阪府は「2011年以降の人口は減少基調に変わり、今もその傾向が続いている」⑤。半面、「他府県から大阪府への人口移動は8年連続の転入超過」⑥でもある。この現状を、大阪府の地域や産業別に統計資料を用い、経済地理学の理論をもとに都市の内部構造や都市を核とする地域構造、...