【無料公開】刑法事例演習教材(第3版)設問52 サギの恩返し

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    資料紹介

    刑法事例演習教材(第3版)で新たに追加された設問の答案例です。今後、ブラッシュアップを予定しております。

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    第1 甲が本件建物に火を付けた行為
    1.現住建造物等放火罪(刑法108条)の成否
    (1)本件建物の現住性
     本件建物は、甲の妻Bが起臥寝食の場所として日常使用している建造物なので、「現に人が住居に使用」している「建造物」に該当する。
    (2)その他の構成要件
     甲は、大量のガソリンを散布させた車庫に、火の付いた新聞紙を投げ込む「放火」行為を行い、燃え上がった火が当該車庫から本件建物に燃え移ったことによって、本件建物を「焼損」させた。そして、甲は上記構成要件該当事実を認識・認容しているので、現住建造物等放火罪の故意が認められる。
    (3)小括
     したがって、甲が本件建物に火を付けた行為に、現住建造物等放火罪(刑法108条)が成立する。
    2.Bに対する重過失致死罪(刑法211条後段)の成否
    (1)行為・結果・因果関係
    甲の上記「放火」行為によって、本件建物に一時帰宅していたBを焼死させる結果を生じさせている。しかし、甲は、Bに危害が及ばないようBが確実に不在の時に、本件建物の放火を実行する計画を立てていたため、Bに対する殺人罪の故意はおろか傷害罪の故意も認められない。
    (2)重過失
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