西欧における新教育運動の流れと日本のそれに与えた影響

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    教育思想と教育実践を概観すると、ルソーによって「子供の発見」がなされ、ペスタロッチやフレーベルによって学校という場での教育実践が行われ、さらに教育実践を反省し、教育を学問として確立しようとしたヘルバルトによって、近代教育学の成立が実現したということができる。
     より実践的な新教育運動が起こったのは1800年代の末である。セシル・レディのアボッツホルム校、リーツの田園教育塾などを始めとして、富裕層の子供が多く通う私立学校において、新しい学校のあり方を志向する動きが見られるようになってきた。この動きは、後に公立学校へも波及していく。
     それまでの学校が知識を教え込んでいく注入的、画一的な教育であったのに対し、もっと子供一人ひとりの個性を伸ばしていこうという意識のもと、「個性の尊重」、「自主的・主体的な活動の尊重」というスローガンを掲げた教育実践運動、つまり、新教育運動が広がり始める。このように新しい教育のあり方を求めていく「新教育運動」は、児童中心主義、全人教育、活動主義、生活中心主義という要素によって色づけられる教育であるといえる。
     日本の学校教育の歴史は「学制」から始まったが、それは...

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