資料紹介

英語学概論のリポートです。
非常に難しいリポートで有名ですが、Perfectの評価を貰いました。

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

P5105 （認定科目名：英語学概論）
授業科目名 英語学概論
参考文献：『解いて学ぶ認知言語学の基礎』

テキストの p. 60 の実力問題 A(5)に答えなさい。
主体性とは言語表現にとって極めて重要な概念であり、現場密着の度合いのことを表します。主体性に近い言葉として主観がありますが、これは自分勝手な先入観を持っている考え・事実に基づかない個人の思い込みと言うマイナスなイメージを持ちます。よって主体性という言葉を使うことで、現場での事態の展開を目のあたりにすることが出来ます。主体性を持つことは主人公になり切った視点で考えることです。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という『雪国』の有名な冒頭を用いてみます。日本語でこの文章を読むとき、「トンネルを抜ける」という表現から視点がトンネルの中にあると言えます。主人公の島村になりきった視点の描写です。彼と読者自身を重ね合わせることで一体化しています。「雪国であった」という表現からも島村の視点で描かれています。またこの１文には主語が抜け落ちています。
こういったことから主体性を高める表現手段によって、読者の視点は島村の視点に...

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