佛教大学 N6705文学概論第1設題2021シラバス対応

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    資料紹介

    2021年シラバス対応、 文学概論のテキスト履修の第1設題です。テキストのみで書いたリポートで、先生からはよくまとめてありますと、諸見をいただいております。リポート作成時の参考にして下さい。

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    日本文化概論社会文学言葉小説

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    佛教大学文学概論N6705

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    第1設題
    以下3点について、テキストの内容に即して説明せよ。具体的な作品名を例にあげつつ記述すること。

    1文学作品に様々な形で現れる「身体」の働きに
     行住座臥という言葉があるが、「行」は行く・歩く「住」はとどまる、「座」は座る、「臥」は横たわるという意味である。この中の「臥」横たわるという身体の働きは文学作品の中にしばしば見られる。
     例えば、蓮實重彦の「横たわる漱石」という論文の中で、蓮實は漱石の『こころ』という作品の中で、「先生」・漱石が、浮き身をして、波の上に横たわる姿勢に心をひかれる。この横たわっている「先生」に「私」は気やすく言葉をかけることができたとある。他にも漱石の『草枕』の中にも、語り手の画工が温泉の浴槽に横たわりながら、戯れ唄を作る場面があり、これも『心』の冒頭の場面と共通点があるということである。
     その横たわるという姿勢は、司馬遼太郎の『翔ぶが如く』という長編小説の中にもみられる。そこに西郷隆盛と大久保利通の二人が登場するが、二人の客人に対する接し方は対照的である。客人が西郷の家を訪れると、西郷は客に枕をすすめ、自分も横たわって話を始めた。一方で、大久保はたた...

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