支配と服従について

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    歴史政治支配と服従

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    支配と服従について論じなさい。

     甲という人間あるいは集団が乙という人間あるいは集団に対して多少とも継続的に優越的地位に立ち、そのことによって乙の行動様式を同じく継続的に規定する場合、甲と乙との間に客観的に認知しうる程度の従属関係が生ずる。支配・服従関係というのはそうした一般的従属関係の特殊な態度にほかならない。支配関係をそれ以外の一般従属関係から区別する基準は何か、容易に一義的な解答は見出されない。あらゆる社会的結合様式は微妙な相互移行の可能性を持っており、その間の限界は薄明に蔽われているのを常とする。支配・服従関係についても、最初からこれに関する絶対的な決疑論を作ろうとせず、むしろ現実の広汎な従属関係の中で、濃厚に支配関係の性格を帯びるものと、逆にどう見てもそうではない関係とを抽出して、その間から支配関係の相対的な位置付けを見出すことが妥当な方法である。

     先ず、教師と生徒という関係を例に挙げる。生徒は教師に服従すると言ってもそれほどおかしくはないが、教師は生徒を支配するという言い方は極めて不自然である。生徒は多少、教師の影響力の下に立ち、教師は生徒に対し一定の権威を持っている...

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