国文学講義Ⅵ(現代)_分冊1

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    資料紹介

    【日大通信】国文学講義Ⅵ(現代) 分冊1 合格レポートです。
    H25-26年度課題「日本におけるプロレタリア文学の発生からの展開を要約し、「蟹工船」を読んで感想を記しなさい。」

    「よくまとまったレポートになっています。」との講評をいただきました。
    参考用にお使いください。

    タグ

    日本文化政治芸術組織文学運動労働人間

    代表キーワード

    国文学講義芸術

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    大正十年二月、雑誌「種蒔く人」が創刊された。「種蒔く人」は運動として、国際的連帯のもとでの世界革命の擁護、そのための啓蒙・普及活動、プロレタリア文学・芸術運動の組織化という二つの側面をもっていた。その理論的推進力となったのが平林初之輔と青野季吉である。両者とも文学運動を階級闘争の一部門として位置づけると共に自らの思想的立場を鮮明にしている。これはプロレタリア文学・芸術運動の共同戦線組織として出発した「種蒔く人」が、マルクス主義的方向に転じようとしていたことを意味していた。

     主な作品には、武者小路実篤『戦争はよくない』、今野賢三『火事の夜まで』などがあるが、過酷な労働条件下で非人間的生活を送らざるをえない労働者の姿や、非道な殺戮を強要される下級兵士らの苦悩が描かれている。

     「種蒔く人」の終刊後、「文芸戦線」が「種蒔く人」の切り開いた道を継承する形で創刊された。幅広い編集方針がとられ、同人以外の執筆者を多数加えるという、共同戦線方式が採用された。柔軟な組織論・運動論が読み取れるのだが、この日本プロレタリア文芸同盟の実践上の意義は、芸術と政治的・社会的諸運動との具体的結合である。

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