中世ヨーロッパ社会の成立と終焉

閲覧数4,480
ダウンロード数66
履歴確認

    • ページ数 : 14ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1.はじめに
    私は高校時代に世界史の授業を学んだ際十字軍について興味を持った。まずは当時の歴史的背景を知ることが必要なので、十字軍が活動した中世史を今回のテーマとして選択した。現在のヨーロッパ国家の基盤ができたのもこの時代である。中世ヨーロッパの成立からその終わりまでを、ここでは西ヨーロッパを中心に展開してゆく。
    2.中世の時代区分
    ?中世とは何か
    中世とは何なのか。イタリア・ルネサンスのヒューマニストや18世紀のフランスの啓蒙主義者たちによって歴史は「古代」「中世」「近代」に区分された。すなわち、「古代」は古典文化の花開いた黄金時代、「中世」はゲルマン民族がそれを無にしてしまった暗黒時代、「近代」は古典文化を再生させた黄金時代と。当時はギリシア、ローマの古典文化にヨーロッパ文化の本質を求めるルネサンス的史観が優勢だったため、「中世」とはギリシア・ローマの古典古代とその精神が再生した近代との中間時期、教会のドグマ(特定の宗教や宗派の信仰内容が真理として公認され、信仰上の教えとして言い表されたもの)とゲルマン人の蛮風が支配した暗黒時代だと理解され、否定的に位置づけられたのである。しかし、このようなルネサンス的史観は後退してゆき、同時に中世を余計な中間の時代と見る傾向も薄れていった。19世紀以来、中世は前期・中期(盛期)・後期の3期に区分されている。
    ?前期(476年〜10世紀)
    476年に西ローマ帝国が滅亡後、西ゴート王国やヴァンダル王国などゲルマン人諸国が興亡したが、7世紀に興ったイスラム勢力によって古代ローマ時代に実現していた「地中海世界」が崩壊した。かわって東部では東ローマ帝国(ビザンツ帝国)を中心として「東ヨーロッパ世界」が形成され、フランク人による統一が進められた西部では、800年、カール大帝の「西ローマ帝国の復興」によりローマ皇帝とローマ教皇という二つの焦点を持つ。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    中世ヨーロッパ社会の成立と終焉
    目次
    はじめに
    中世の時代区分
    「中世」とは何か
    前期
    中期(盛期)
    後期
    ヨーロッパの成立
    民族大移動
    西ヨーロッパ
    第二の民族大移動
    ビザンツ帝国
    東ヨーロッパ諸国
    東西ヨーロッパの比較
    ヨーロッパ社会
    封建社会
    都市・商業の発展
    中世文化
    キリスト教世界の展開
    十字軍
    西ヨーロッパ中央集権国家
    12、13世紀のヨーロッパ諸国
    中世ヨーロッパ世界の崩壊
    おわりに
    はじめに
    私は高校時代に世界史の授業を学んだ際十字軍について興味を持った。まずは当時の歴史的背景を知ることが必要なので、十字軍が活動した中世史を今回のテーマとして選択した。現在のヨーロッパ国家の基盤ができたのもこの時代である。中世ヨーロッパの成立からその終わりまでを、ここでは西ヨーロッパを中心に展開してゆく。
    中世の時代区分
    中世とは何か
    中世とは何なのか。イタリア・ルネサンスのヒューマニストや18世紀のフランスの啓蒙主義者たちによって歴史は「古代」「中世」「近代」に区分された。すなわち、「古代」は古典文化の花開いた黄金時代、「中世」はゲルマン民族がそれを無にしてしまった暗黒時代、「近代」は...

    コメント3件

    toru1987 購入
    いいよー
    2007/01/26 19:32 (17年2ヶ月前)

    yoshi1987 購入
    ナイス
    2007/07/18 18:27 (16年8ヶ月前)

    T7 購入
    とてもよくまとまっています。
    2007/11/07 21:06 (16年4ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。