血圧・心拍数・呼吸(ヒト)

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    資料紹介

    血圧・心拍数を連続的に測定し,精神状態や運動状態の変化に伴い,どのように血圧や心拍数が変わるかを観察する.また,この実習を通して,血圧・心拍数の神経性調節の仕組みを理解する.

    血圧は上腕動脈血流を阻止することで測定する.カフの内圧を下げていき,最初に血流音が聞こえた点を最高血圧,血流音が消失した点を最低血圧と呼ぶ.最高血圧は心臓の収縮期にあたり,最低血圧は弛緩期にあたる.血圧は秒単位で変化するため, 骨動脈上にセンサーを置くことで経時的に測定できる.
    今回の実習では,外からの様々な刺激に対し,血圧や心拍数が神経性に変化する様子がよく分かった.例えば氷水刺激の場合,刺激は冷痛覚となって脊髄視床路を通り大脳に伝わるが,痛みに対する神経の伝達速度は速く(6〜30m/s),早めに心拍数に表れた.また,どの測定項目でも,刺激後よりも刺激中で血圧が高かった.これは,頚動脈洞や大動脈弓などにある圧受容器により,血圧が上がると下げるように作動するためだと考えられる.

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    血圧・心拍数・呼吸(ヒト)
                 
                 
                 実習年月日 2002.6.6 13:20~16:30 
    1.目的
       血圧・心拍数を連続的に測定し,精神状態や運動状態の変化に伴い,どのように血圧や心拍数が変わるかを観察する.また,この実習を通して,血圧・心拍数の神経性調節の仕組みを理解する.
    2.方法
      2.1〈対象〉ヒト(女性・21歳・定期的な運動はしていない・暗算よりも英語が苦手)
      2.2〈方法〉
    ①安静時:トノメトリ法により,安静時の血圧,心拍数を測定した.
        ②深呼吸:深呼吸を5~6回行い,その間の血圧,心拍数の変化を観察した.
        ③運動負荷:飲料水(4L)を30秒間左手で上げ下げし,同様に変化を観察した.
        ④氷水刺激:左手を氷水に20秒間浸し,同様に変化を観察した.
        ⑤精神的ストレス:英文朗読,暗算を30秒間ずつ行い,同様に変化を観察した.
    3.結果
       結果は以下のようになった.
    表1 血圧の変化(測定時刻 16:15~16:30)
    安静時 吸 呼 運動前 運動始 運動中 運...

    コメント1件

    sweetan701 購入
    評価をするほどの立場では全くありませんが、意見を述べさせてください。
    血圧や心拍数が神経性に変化することがわかる結果が得られ、わかりやすかったです。しかし、あらゆる刺激に対し、血圧は表示されていますが心拍数・脈拍数が表示されていなかったのが残念です。
    呼吸時の心拍数・脈拍数の変化の考察としてRSAを考えてみてはどうでしょうか。
    看護研究の参考になりました。ありがとうございました。
    2007/08/29 0:18 (16年7ヶ月前)

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