個別援助技術における医学モデルから生活モデルへの発展過程について

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    個別援助技術における医学モデルから生活モデルへの発展過程について
    個別援助技術は、その起源を1869年のイギリス慈善組織化運動に見ることができる。それまでの経過主義的援助技術の限界とともに、無差別施与による救貧の乱れを合理化しようとしたものである。この考え方が、アメリカに渡り、1917年、M・リッチモンド「社会診断」により、初めて科学的に体系化された。リッチモンドの言う社会診断とは「社会的欲求と、社会的困難を利用者・家族との面接、その他の協力者の資源調査を行うことで、問題を比較・推論する事である」とした。リッチモンドは、その後、1922年「ソーシャルケースワークとは何か」を著して個別援助技術の方法を明確にした。その中で、「ソーシャルケースワークとは、人間と社会環境との間を個別に意識的に調査する事を通じて、パーソナリテイを発達させる諸過程からなる」としている。リッチモンドの言うケースワークには、個別化、生活史の解明、実践記録重視、家族全体を対象とする点に特徴がある。リッチモンドのケースワークは、1920年代のS.フロイトの「精神分析学」を取り入れ、1940年、G.ハミルトン「ケースワーク...

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