論文の書き方

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    *論文とは 論文とは、自己の研究が過去の研究に対して、いかに新規性があり、効果があるかを示すものです。 『研究とは自分の考えを述べるものであるはずである。しかも、印刷して他人に読ませる論文である以上、述べられている筆者の考えが、それ以前にあった他人の研究とは対立し、それらを批判し、それにまさっている点を明らかにしていなければならない。つまり、まさにその筆者でなければ考えられなかったことを読者に伝えるための論文なのである。論文とは、ある問題について、今までの学会での研究成果ではなぜいけないのか、自分はそれに代わって何を明らかにするのかを明瞭に書いたものでなければならない。』 宇佐美 寛「論理的思考」 したがって、新規性や有効性のないものは、論文ではありません。 *心構え 人の論文の書き方をまねしてはいけません。たとえ、先輩の論文であろうと、上司の論文であろうと、有名な研究者の論文であろうと、理由なくまねをしてはいけません。なぜなら、ほとんどの論文は、書き方という観点からみたとき、多くの問題を含んでいるからです。たとえ有名な研究者であろうと、論文の書き方に卓越しているわけではないのです。むやみに他人の論文のまねをすると、欠点までまねをすることになりかねません。 *論文の構成 技術論文は、以下のような構成をとることが多いです。 1. 論題 2. アブストラクト 3. 序文 4. 方法や材料 5. 結果 6. (考察) 7. 結論 8. 謝辞や参考文献 4, 5, 6 を本論と呼びます *論題の付け方 論題は、論文の内容を端的に表すものでなければなりません。内容を伝えられない論題では、読み手にその論文のページを開いてさえもらえないのです。つまり、土俵にも上げてもらえないことになります。論文の内容を端的に表すためには、topic、purpose、methodを入れ込みます。 topic: 何(何の何)について研究したのか 例 ATMの負荷分散通信 ソフトウェアの設計生産性 顧客情報のセキュリティ LSIの高周波電源電流解析 purpose: topicをどうすることを目的としたのか(動詞型のある名詞を使うことが多い) topicから目的が容易に想像できる場合は省略可能 例 向上、削減、強化、効率化 method: どうやって目的を実現したのか(ここに新規性がある) 例 通信衛星を利用した 小型無線局による リソース競合に着目した 論題の好例 「パターン配線による電送線路のEMIノイズの低減」 「気体充填型封止による有機EL素子の非発光点成長の抑制」 「PWM共振を用いた高効率低ノイズコンバータ」 「Efficient computation of quasi-periodic circuit operating conditions via a mixed frequency/time approach」 *注意 以下のような表現は、事実上、何の意味も持たないので不要です。 「~についての考察」 「~について」 「~に関して」 「~の提案」 「~の検討」 アブストラクト アブストラクトでは、読み手の手助けとなるよう、論文で伝えたいすべての内容を要約して述べます。アブストラクトには、以下の二つの目的があります。 すべての読み手に対して、その論文を読むかどうか判断するのに必要な情報を与える 論文を読み進もうとする読み手に、前もって概要を伝えることで理解の手助けを与える アブストラクトには、論文で伝えたい内容がすべて記載されていなければなりません。具体的には以下

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    *論文とは 論文とは、自己の研究が過去の研究に対して、いかに新規性があり、効果があるかを示すものです。 『研究とは自分の考えを述べるものであるはずである。しかも、印刷して他人に読ませる論文である以上、述べられている筆者の考えが、それ以前にあった他人の研究とは対立し、それらを批判し、それにまさっている点を明らかにしていなければならない。つまり、まさにその筆者でなければ考えられなかったことを読者に伝えるための論文なのである。論文とは、ある問題について、今までの学会での研究成果ではなぜいけないのか、自分はそれに代わって何を明らかにするのかを明瞭に書いたものでなければならない。』 宇佐美 寛「論理的思考」 したがって、新規性や有効性のないものは、論文ではありません。 *心構え 人の論文の書き方をまねしてはいけません。たとえ、先輩の論文であろうと、上司の論文であろうと、有名な研究者の論文であろうと、理由なくまねをしてはいけません。なぜなら、ほとんどの論文は、書き方という観点からみたとき、多くの問題を含んでいるからです。たとえ有名な研究者であろうと、論文の書き方に卓越しているわけではないのです。む..

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