豊田、日産、ホンダ

閲覧数2,467
ダウンロード数18
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    <はじめに>
    自動車業界を調べるにあたって、自動車業界全体を見渡してから情報を蓄積し、分析しようとしましたが、切り口が大きすぎると痛感しました。そこで消費者にわかりやすくするために業界をリードする3つのメーカー ――トヨタ、日産、ホンダについてそれぞれを調査し、分析、比較、そして立案することにしました。
     ではこれから3ページにわたってそれぞれの会社の情報を過去から現在にかけての成功、それぞれの政策、今後の課題という視点でまとめます。
    <トヨタ>
    ・1980年代のトヨタの勝利
    日本の自動車産業は1980年代に北米市場で圧倒的な強みを発揮した。それは、円高が進行したのと北米で燃費効率のよい日本の小型車の需要が高まったことが主な理由である。北米ではビッグ・スリー(GM,フォード、ダイムラー・クライスラー・ベンツ)と呼ばれるメーカーと対抗することとなったが、トヨタはそれらとは異なった独自の生産システムによる徹底した無駄の排除によって、巨額の利益を上げた。
    ・トヨタの生産方式
     トヨタ生産システムの柱になっているのが、「ジャスト・イン・タイム」と「ニンベンのある自動化」、「バッド・ニュース・ファースト」、「カンバン」である。「ジャスト・イン・タイム」とは、必要なものを必要なときに、必要なだけ供給するシステムのこと。「ニンベンのある自動化」とは、生産ラインに自動停止装置付の機械を採用すること。「バッド・ニュース・ファースト」とは、トラブルなどの問題が発生したとき、ラインを止めること。「カンバン」とは、ジャスト・イン・システムを実現するための管理道具のことである。これにより、徹底した無駄の排除を実現したのである。
    ・トヨタの課題と展望
    添付した資料を見てもらえればわかりますが、トヨタは圧倒的に売上高、営業利益が高い。しかし、更なる発展を遂げようとすれば、まだまだ課題はある。
    日本市場は世界的に見ると10%に過ぎない。もはや、日本だけでは飽和状態になり世界へ市場を拡大しなければならない。現時点では中国などで生産した方がコストは安い。しかし、これらの国の人件費などは今後、必ず高騰する。それに、これらの国に技術などが流出する可能性もある。だから日本をメインの生産地とし、日本の製造技術を世界に広めていく――つまり、生産は日本、販売は世界といった政策をとっていくべきである。
    さらにコストを減らす努力を怠らない。次は、ITを駆使してコストを削減することを目指している。たとえば、衝突実験であるが、従来は実車実験の結果と大分差があったが、現在のシミュレータでは、実車実験とほぼ誤差のないレベルにまで向上しているという。
    <日産>
    ・日産再建
    日産自動車といえば一時は日本で一番の自動車メーカーと言われた時代もあった。しかし1990年代後半大きな経営危機を迎えた。その主な理由は、売れない車種を大量生産していることにあった。そして、その危機を救ったのがあの有名なカルロス・ゴーン氏である。フランスのルノー社にいたゴーン氏は日産のCEOとなり、数々の改革を成し遂げ、一時期の最悪な事態を脱した。だがまだ日産は現在再建の途中にある状態だといえる。
    ・リバイバルプランとそのきっかけ
    日産は再建にあたってまず社員の意識改革から始まった。日産の社員は「車が好きで日産に入社した」のではなく、「大きい会社に勤めたいから日産に入社した」社員が多かった。そしてもう一つ、やはりコストダウンというところが課題となった。コストとは具体的には、購買コスト(部品の購入、資材の購入、設備の購入、サービスのためのモノ

    タグ

    車産業

    代表キーワード

    車産業

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    <はじめに>
    自動車業界を調べるにあたって、自動車業界全体を見渡してから情報を蓄積し、分析しようとしましたが、切り口が大きすぎると痛感しました。そこで消費者にわかりやすくするために業界をリードする3つのメーカー ――トヨタ、日産、ホンダについてそれぞれを調査し、分析、比較、そして立案することにしました。
     ではこれから3ページにわたってそれぞれの会社の情報を過去から現在にかけての成功、それぞれの政策、今後の課題という視点でまとめます。
    <トヨタ>
    ・1980年代のトヨタの勝利
    日本の自動車産業は1980年代に北米市場で圧倒的な強みを発揮した。それは、円高が進行したのと北米で燃費効率のよい日本の小型車の需要が高まったことが主な理由である。北米ではビッグ・スリー(GM,フォード、ダイムラー・クライスラー・ベンツ)と呼ばれるメーカーと対抗することとなったが、トヨタはそれらとは異なった独自の生産システムによる徹底した無駄の排除によって、巨額の利益を上げた。
    ・トヨタの生産方式
     トヨタ生産システムの柱になっているのが、「ジャスト・イン・タイム」と「ニンベンのある自動化」、「バッド・ニュース・フ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。