福祉専門職者に必要な倫理と能力についてまとめ、自分なりの見解を述べよ

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    資料紹介

    福祉専門職者に必要な倫理と能力についてまとめ、自分なりの見解を述べよ。
     今日、福祉専門職者が有する倫理性について考えさせられる事件が取り上げられることが多々ある。たとえば、施設入居者に対し、暴力を加え殺害に及んだ事件は記憶に新しい。
     そこで、福祉専門職者に求められる倫理性、又それについて日本ソーシャルワーカー協会の定めた倫理綱領を中心に問いを立てる。それを踏まえ福祉専門職者にどのような専門的能力が必要とされるのかについても考えていく。
     これら問いを立てるのは、上記でも述べたように現在の社会では、福祉専門職者の倫理性について問われる事件が起きており、その現実を受け止め、解消していくために、倫理性について理解を深める必要があるからである。
     1,福祉専門職者の倫理性とはどのようなものかについて
     福祉援助活動をするにあたり、援助者の動機付けを高めるために必要となるのが援助者の倫理性である。そうした価値観は、援助者がクライエントと接する際、態度として現れる。これは、福祉専門職者つまり援助者のみならず、人と接する職業に共通するものである。又、なぜこうした倫理性が求められるのかについては次のことが上げられる。福祉に関わる者は、他人のかけがえのない人生に重大な影響を及ぼす位置に置かれているためである。
     2,日本ソーシャルワーカー協会の定めた倫理綱領について
     この倫理綱領は、前文で「すべての人が人間としての尊厳を有し、価値ある存在であり、平等であることを深く認識する。」という文があり、人間の平等性について述べ、又、福祉サービスの発展・提供に努めるとある。このことからも分かる通り、ソーシャルワーカーはクライエントの方達のことを第一に考え、サービスを提供していくのである。
     このサービスを提供していくにあたり、次のような原則を掲げている。
    ①人間としての平等と尊厳について
    人は、出自・国籍・性別・年齢・経済的地位等の違いにかかわらず、尊重されるべきである。これは、援助する際クライエントのことを差別・偏見を持つことなく接していくためである。
    ②自己実現の権利と社会の責務について
    人は他人の権利を侵害しないことを前提に自己実現の権利を有する。又、社会は、その形態にかかわらず、その構成員の最大限の幸福と便益を提供しなければならないとある。これはクライエントが望むものを最大限手助けすることにより実現するためである。
    ③ソーシャルワーカーの責務について
    ソーシャルワーカーは、日本国憲法の精神にのっとり、個人の自己実現、家族・集団・地域社会の発展を目指すものであり、社会福祉を阻害する社会的条件や困難を解決するため、その知識や技術を駆使する責務がある。それは、クライエントの人生にかかわる重要な職であるため、知識・技術を備え、クライエントのニーズに応えるためである。
    又、援助者が援助を行う際、クライエントとの関係で留意すべき事柄として4つのことを取り上げその内容を考える。
    ①個人の尊厳について
    これは、援助者側の原則としても上げたが、クライエントと接する際、その価値は、とても大切なものである。人の尊さは、その人の過去および現在の生き方や身体的・精神的状態によって左右されるものではない。そして、その人の見かけや行動で優劣や是非を判断してしまうことがあるが、それは個人の尊厳を見失っていることになる。こうした価値観を持つことにより、クライエントの話しにしっかりと耳を傾け受け入れる姿勢となって現れる。そこから、クライエントの不安を和らげ、サービスを提供していくことが援助者

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       福祉専門職者に必要な倫理と能力についてまとめ、自分なりの見解を述べよ。
     今日、福祉専門職者が有する倫理性について考えさせられる事件が取り上げられることが多々ある。たとえば、施設入居者に対し、暴力を加え殺害に及んだ事件は記憶に新しい。
     そこで、福祉専門職者に求められる倫理性、又それについて日本ソーシャルワーカー協会の定めた倫理綱領を中心に問いを立てる。それを踏まえ福祉専門職者にどのような専門的能力が必要とされるのかについても考えていく。
     これら問いを立てるのは、上記でも述べたように現在の社会では、福祉専門職者の倫理性について問われる事件が起きており、その現実を受け止め、解消していくために、倫理性について理解を深める必要があるからである。
     1,福祉専門職者の倫理性とはどのようなものかについて
     福祉援助活動をするにあたり、援助者の動機付けを高めるために必要となるのが援助者の倫理性である。そうした価値観は、援助者がクライエントと接する際、態度として現れる。これは、福祉専門職者つまり援助者のみならず、人と接する職業に共通するものである。又、なぜこうした倫理性が求められるのかについ...

    コメント2件

    hanamikan 購入
    大変参考になりました。
    2007/08/09 5:58 (16年7ヶ月前)

    sloppyjoe 購入
    参考になりました。
    2007/08/14 12:18 (16年7ヶ月前)

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