阮籍の人となり

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    『世説新語』の中で、後期で扱った「任誕」に登場した阮籍、彼にまつわるエピソードは奇想天外なものが多く、強烈なイメージとして残った。そこで、今回はその俗世離れした阮籍の人となりを調べてみようと思う。
    阮籍は210〜263(建安15〜景元4)年、中国魏晋時代の人で竹林七賢の一人である。名家に生まれたが、権謀術数と下克上の政官界を厭い世俗を離れて生活した。彼には本来、世を済わんとする志があったが、魏晋交代の乱世において政治生命の全きを保ち得ない名士が多いのをみて、ついに世事に関与するのを避けて飲酒を常とし、嘯や弾琴を好んだという。彼の思想の根幹には、当時の作為と欺瞞におおわれてしまった儒教的礼法が自由な人間性を抑圧する事への極度な嫌悪があり、彼は自信をもって礼法に従わなかった。まさに「任誕=やりたい放題」そのものであった。
    礼法を嫌う阮籍の人となりをよく表すエピソードがある。故事成語となった「白眼視」である。

    阮籍礼教に拘わらず
    能く青白眼を為し礼俗の士を見れば白眼を以って之に対す
    喜の来たり弔するに及び籍白眼を為す
    喜懌ばずして退く
    喜の弟康之を聞き乃ち酒を齎し琴を挟んで造る
    阮籍大いに悦び乃ち青眼を見(あらわ)す
    是に由りて礼法の士之を疾(にく)むこと讐の如し
    而れども帝毎に之を保護す
    『晋書』「阮籍伝」

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    阮籍の人となり
    『世説新語』の中で、後期で扱った「任誕」に登場した阮籍、彼にまつわるエピソードは奇想天外なものが多く、強烈なイメージとして残った。そこで、今回はその俗世離れした阮籍の人となりを調べてみようと思う。
    阮籍は210~263(建安15~景元4)年、中国魏晋時代の人で竹林七賢の一人である。名家に生まれたが、権謀術数と下克上の政官界を厭い世俗を離れて生活した。彼には本来、世を済わんとする志があったが、魏晋交代の乱世において政治生命の全きを保ち得ない名士が多いのをみて、ついに世事に関与するのを避けて飲酒を常とし、嘯や弾琴を好んだという。彼の思想の根幹には、当時の作為と欺瞞におおわれてしまった儒教的礼法が自由な人間性を抑圧する事への極度な嫌悪があり、彼は自信をもって礼法に従わなかった。まさに「任誕=やりたい放題」そのものであった。
    礼法を嫌う阮籍の人となりをよく表すエピソードがある。故事成語となった「白眼視」である。
    阮籍礼教に拘わらず 能く青白眼を為し礼俗の士を見れば白眼を以って之に対す 嵆喜の来たり弔するに及び籍白眼を為す 嵆喜懌ばずして退く 嵆喜の弟嵆康之を聞き乃ち酒を齎し琴を..

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