粘度測定レポート

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    資料紹介

    〔目的〕
     一般に流体が円管などの流路を流れるとき、管壁における摩擦のほかにいわゆる流体の内部摩擦により運動エネルギーの消費が起こる。つまり、管内流動によって流体を輸送するには、少なくともこの内部摩擦に相当する機械的エネルギーを必要とする。粘度はこの内部摩擦を支配する因子の一つである。ここではオストワルド(Ostwald)粘度計を使って純液体の粘度および液体混合物の粘度を測定する。
    〔原理〕
     液体があまり大きくない一定の圧力Pをうけて毛管内を流れるとき、流れは層流となるが、時間θの間に流れる液体の体積Vは次のハーゲン−ポアズイユの式によって表される。
    V=πPrθ/8μl          (2・4)
    ここでr,lはそれぞれ毛管の内半径、長さである。μは液体の種類および温度によって定まる定数であり、粘度(viscosity)または粘性係数または粘性率(coefficient of viscosity)という。粘度の単位はCGS系ではg/cm・sで、これをpoiseとよぶ。また0.01poiseを1cPという。
    さて、式(2・4)を満たす条件で実験を行って諸量を測定すればμ(の絶対値)が求められるわけであるが、この方法によってμの絶対値を求めることはかなりむずかしい。そこで普通は水などの粘度μsを基準にして、それとの比つまり相対粘度(reactive viscosity)μrから試料液体の粘度μを求める方法(比較法)が採用されている。
     この測定に利用される粘度計にはオストワルド粘度計(Osutwald’s viscometer)がある。いま粘度計を垂直に保持して毛管上部の液だめ(A〜B部分)を液体が自然流下すると考えよう。同一の粘度計で同一体積の試料液体(密度ρ)および標準液体(密度ρs)について測定した下流時間がそれぞれθおよびθsであるとすれば、式(2・4)においてr,lおよびVは同一であるから次式が成立する。

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    粘度測定実験レポート
    〔目的〕
    一般に流体が円管などの流路を流れるとき、管壁における摩擦のほかにいわゆる流体の内部摩擦により運動エネルギーの消費が起こる。つまり、管内流動によって流体を輸送するには、少なくともこの内部摩擦に相当する機械的エネルギーを必要とする。粘度はこの内部摩擦を支配する因子の一つである。ここではオストワルド(Ostwald)粘度計を使って純液体の粘度および液体混合物の粘度を測定する。
    〔原理〕
    液体があまり大きくない一定の圧力Pをうけて毛管内を流れるとき、流れは層流となるが、時間θの間に流れる液体の体積Vは次のハーゲン-ポアズイユの式によって表される。
    V=πPrθ/8μl          (2・4)
    ここでr,lはそれぞれ毛管の内半径、長さである。μは液体の種類および温度によって定まる定数であり、粘度(viscosity)または粘性係数または粘性率(coefficient of viscosity)という。粘度の単位はCGS系ではg/cm・sで、これをpoiseとよぶ。また0.01poiseを1cPという。
    さて、式(2・4)を満たす条件で実験を行って諸量を測定す...

    コメント2件

    shu8091 購入
    要点がハッキリしていて、良かったです。m(_"_)m
    2006/01/18 21:23 (18年3ヶ月前)

    yuka2525 購入
    考察が良かったです
    2006/06/08 18:34 (17年10ヶ月前)

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