放射能について

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    資料紹介

    Becquerelは、ウランUおよび、その化合物がある放射線を出すことを発見した。この放射線は、透過作用、写真感光作用、電離作用(気体をイオン化して電気伝導性を与える作用)などを持つ。物質が自発的に放射線を放出する性質は、放射能と名付けられた。放射能は、原子そのものの性質である。やがて、当時既知の元素のうちでは、ウランのほかに、トリウムThも放射能を持つことがわかった。Marie CurieとPierre Curieは、放射能を手がかりとして、ピッチブレンドというU3O8を主成分とする鉱物中に二つの新しい放射性元素が少量存在することを発見し、ポロニウムPo、ラジウムRaと名付けた。その後、アクチニウムAc、ラドンRn、プロトアクチニウムPaなどの放射性元素が発見された。今日では、自然界に50種あまりの放射性核種の存在することが知られている。ただし、そのうちには互いに同位体であるものが多い。
     天然の放射性物質の放出する放射線は、磁場における曲がり方により3種類に分けられ、アルファ線、ベータ線、ガンマ線と名付けられた。アルファ線はアルファ粒子の高速度の流れ、ベータ線は電子の高速度の流れ、ガンマ線は波長の極めて短い電磁波である。

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    放射能
    Becquerelは、ウランUおよび、その化合物がある放射線を出すことを発見した。この放射線は、透過作用、写真感光作用、電離作用(気体をイオン化して電気伝導性を与える作用)などを持つ。物質が自発的に放射線を放出する性質は、放射能と名付けられた。放射能は、原子そのものの性質である。やがて、当時既知の元素のうちでは、ウランのほかに、トリウムThも放射能を持つことがわかった。Marie CurieとPierre Curieは、放射能を手がかりとして、ピッチブレンドというU3O8を主成分とする鉱物中に二つの新しい放射性元素が少量存在することを発見し、ポロニウムPo、ラジウムRaと名付けた。その後、アクチニウムAc、ラドンRn、プロトアクチニウムPaなどの放射性元素が発見された。今日では、自然界に50種あまりの放射性核種の存在することが知られている。ただし、そのうちには互いに同位体であるものが多い。
     天然の放射性物質の放出する放射線は、磁場における曲がり方により3種類に分けられ、α線、β線、γ線と名付けられた。α線はα粒子の高速度の流れ、β線は電子の高速度の流れ、γ線は波長の極めて短い...

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