クレジットカード詐欺:刑法各論

閲覧数2,849
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    旧司法試験平成5年度第二問各論 クレジットカード詐欺に関する論証:優秀答案例

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    甲は、現金を盗もうと考え、A方に侵入し、タンスの中を物色したところ、茶封筒があり、それを取り出して中を見ると現金10万円が入っていたので、ポケットにしまって引き上げた。自宅に帰る途中、もう一度中を見ると、B信販会社発行のA名義のクレジットカードが現金に紛れて入っているのに気づいた。そこで、甲は、このクレジットカードを利用しようと考え、翌日、加盟店であるCデパートに行き、Aを装って同カードを使い5万円相当のカメラを購入した。その代金相当額は、後日、B信販会社からCデパートに支払われた。
     甲の罪責を論ぜよ
    1.住居侵入罪について
    甲が、現金の窃盗目的でA方に侵入した行為につき、住居侵入罪が成立する(刑法130条)。
    2.窃盗罪について
     次いで、甲が、A方にて現金10万円を窃取した行為につき、窃盗罪が成立する(235条)。
    そして、クレジットカードを取得した行為は、客観的には、相手方の意思に反して財物の占有を取得したとして、窃盗罪の実行行為に該当する。もっとも、甲は占有取得時にカードを認識しておらず、それに気づいたのは10万円入りの茶封筒ごと占有を取得した後であることから、占有取得時点...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。