精神保健学②「職場における精神保健」

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    「職場における精神保健活動の実際について」
    1.職場の精神保健の現状
    精神保健活動とは、人々の健康のうち主として精神面の健康を対象とし、精神障害の予防・治療を行い、また精神的健康を保持・向上させるための諸活動のことである。
    近年、経済・産業構造が変化する中で、仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合が高くなっている。自殺者総数が3万人を超えるという高い水準で推移するなかで、労働者の自殺者数も8~9千人前後で推移している。
     また、業務による心理的負荷を原因として精神障害を発症し、あるいは自殺したとして労災請求が行われる事案が近年増加し、社会的にも関心を集めている。職場において、より積極的に心の健康の保持増進を図ることが重要な課題となっている。
     ストレスの原因となる要因は、仕事、職業生活、家庭、地域などに存在しており、これらは複雑に関係し、相互に影響しあう場合が多い。心の健康づくりには、自分自身がストレスに気づき、こある。 
     しかし、職場に存在するストレス要因は、労働者自身の力だけでは取り除くことができない。つまり推進していくためには、事業者による精神保健活動の積極的推進が重要であり、職場における組織的かつ計画的な対策の実施は、大きな役割を果たすことになる。
    2.職場における精神保健対策
    置の積極的な推進を長年行ってきた。この健康保持増進措置は、トータル・ヘルスプロモーション(THP)といい、専門的なスタッフとともに心身両面からの健康指導を行うものである。
    さらに、今日の労働環境の状況に対応するために、心の健康(メンタルヘルス)が重要視されており、2000年に「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」(メンタルヘルス指針)が出された。これは、国が職場における精神保健対策の具体的な進め方を初めてまとまった形で示したものとして、極めて重要であり、また大きな注目を集めた。
     具体的な対策の進め方としては、次の4つのケアを効果的に実施するように進めている。①セルフケア
     労働者自身がストレスや心の健康について理解し、自らのストレスを予防、軽減するあるいはこれに対処するために、事業者は、労働者に対して、セルフケアに関する教育研修、情報提供し心の健康に関する理解の普及を図るとともに、そのための環境を整える。
    ②ラインによるケア
     労働者と日常的に接する管理監督者が、心の健康に関して職場環境等の改善や労働者に対する相談対応を行う。
    ③事業場内産業保健スタッフ等によるケア
     事業内の産業医等事業場内産業保健スタッフ等が、事業場の心の健康づくり対策の提言を行うとともに、その推進を担い、また労働者及び管理監督者を支援する。事業場内産業保健スタッフとしては、産業医、保健師、看護師、人事労務担当者、心理職、精神科医等である。
    ④事業場外資源によるケア
     事業場外の機関及び専門家を活用し、その支援を受ける。地域の公的援助資源として、まず挙げられるのが精神保健センターと保健所である。次に、最近注目されているのが産業保健推進センターと地域産業保健センターがある保健推進センターは労働者健康福祉機構によって都道府県単位で設置されており、産業医、事業主などによる産業保健活動の支援を目的に、相談、研修などを実施している。地域産業保健センターは、50人未満の小規模事業所に対する産業保健サービスの充実を目的として、厚生労働省の委託を受けた郡市医師会が事業を実施している。
    このような4つのケアが継続的かつ組織的に行われることが重要である。
    これに加

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    「職場における精神保健活動の実際について」
    1.職場の精神保健の現状
    精神保健活動とは、人々の健康のうち主として精神面の健康を対象とし、精神障害の予防・治療を行い、また精神的健康を保持・向上させるための諸活動のことである。
    近年、経済・産業構造が変化する中で、仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合が高くなっている。自殺者総数が3万人を超えるという高い水準で推移するなかで、労働者の自殺者数も8~9千人前後で推移している。
     また、業務による心理的負荷を原因として精神障害を発症し、あるいは自殺したとして労災請求が行われる事案が近年増加し、社会的にも関心を集めている。職場において、より積極的に心の健康の保持増進を図ることが重要な課題となっている。
     ストレスの原因となる要因は、仕事、職業生活、家庭、地域などに存在しており、これらは複雑に関係し、相互に影響しあう場合が多い。心の健康づくりには、自分自身がストレスに気づき、こある。 
     しかし、職場に存在するストレス要因は、労働者自身の力だけでは取り除くことができない。つまり推進していくためには、事業者による精神保..

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