「全人教育論」第1分冊

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    資料紹介

    レポート課題:西欧における新教育運動の流れを略述し、それが日本の新教育運動にどのような影響を与えたかを考察せよ。

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    科目コード01101 「全人教育論」第1分冊
    16世紀後半から18世紀前半まで、ヨーロッパの教育界ではエスイタ派の活動が盛んであった。エスイタ派の特徴は目上の者や規則に対する絶対服従であり、従わない生徒には鞭が振るわれる。また、授業は教師の言ったことを書き写させ、暗記させるという機械的な形態であった。エスイタ派では、キリスト教の原罪観を元に子供の本性は悪であるとされ、そこから生まれる欲望は禁止し抑圧すべきものと考えられていたのである。

     まだエスイタ派が活発に活動中だった1750年、フランスの思想家ルソーは、子供の人格や自然的性質を肯定し、教育に対して革新的な理論を唱えた。ルソーによれば、子供には自分で成長していく可能性が潜んでいるため、外から無理やり知識を詰め込む必要はないという。そして教師に要求されるのは、子供をよく観察し、子供を知り、子供の成長に応じて周りの環境を整えることであると主張した。
    18世紀後半にはペスタロッチが登場し、直観教授論を唱えた。これは、子供は五感で実物を直接知ることによって理解を深めることができるという考え方である。この思想を継承し、発展させたのがフレーベ...

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