資料紹介

中国自動車産業の成長が加速している。中国の自動車生産･市場はこの10年間で3倍に成長した。2000年に200万台に達した自動車生産は、2001年は233万台に拡大した。2000年の自動車生産台数の内訳を見てみると、合計209万台のうちトラック部門が76万台、バス部門が70万台、商業車部門の合計が約146万台となっている。また、乗用車部門は約60万台である。2001年の内訳は、生産台数233万台のうちトラック部門が80万台、バス部門が83万台、乗用車部門が72万台となっている。バス部門と乗用車部門が伸びを見せている。特にバス部門の成長率はここ数年高くなっているが、これは整備が進められている都市内、都市間の幹線道路ならびに、全国的に展開されている高速道路の整備による輸送量の増大に起因したものと思われる。
一方、乗用車は1994年から98年にかけて著しい伸びを見せている。しかし、乗用車の生産規模はまだ日本の10分の1程度にとどまっており、これからますます増加していくだろう。メーカー各社も新型乗用車を次々に発表するなど、乗用車生産に意欲的である。トヨタ自動車は2002年8月に中国自動車最大手の第一汽車と天津市での合弁事業拡大を柱とした包括提携に調印した。天津市に共同で新工場を建設し、2005年から「クラウン」など中高級セダンを年間５万台生産する。

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

　　　　　中国の自動車産業
　　　　　　　　　　　
中国自動車産業と市場の現状
　中国自動車産業の成長が加速している。中国の自動車生産･市場はこの10年間で3倍に成長した。2000年に200万台に達した自動車生産は、2001年は233万台に拡大した。2000年の自動車生産台数の内訳を見てみると、合計209万台のうちトラック部門が76万台、バス部門が70万台、商業車部門の合計が約146万台となっている。また、乗用車部門は約60万台である。2001年の内訳は、生産台数233万台のうちトラック部門が80万台、バス部門が83万台、乗用車部門が72万台となっている。バス部門と乗用車部門が伸びを見せている。特にバス部門の成長率はここ数年高くなっているが、これは整備が進められている都市内、都市間の幹線道路ならびに、全国的に展開されている高速道路の整備による輸送量の増大に起因したものと思われる。
　一方、乗用車は1994年から98年にかけて著しい伸びを見せている。しかし、乗用車の生産規模はまだ日本の10分の1程度にとどまっており、これからますます増加していくだろう。メーカー各社も新型乗用車を次々に発表...

コメント17件