青年期から大人へ

閲覧数2,048
ダウンロード数17
履歴確認

    • ページ数 : 7ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    青年期の特徴とその意味については次のようなものがある。
    ・ 性的成熟:男子では強烈な性的興味や衝動が発動する。女子では月経開始を契機として自己の性と異性を意識するようになる。異性への関心は増すが適切な態度がとれず、反発的な態度となり、同姓の仲間の拘束力が強く働き異性間の自然的な友情関係は期待できない状態におかれる。異性に対する反発心は青年前期のみ著しい現象であり内的に安定してきた状態では交友関係が成立し、本格的な恋愛関係にはいることができ異性に対する態度がある程度までできあがってくる。
    ・ 自分:子供であった自己中心的なところから自己をある程度まで対象的にとらえ、これを観察し、省察し、評価し、さらに変化形成しようとする。
    ・ 自己:自己を発見することにより、青年期の反抗、孤独、煩悶を生じる。自己を対照的にとらえ、省察する自我は、省察される自己について、肯定し、あるいは否定し、満足し、また不満をおぼえたり、自信と希望をいだいたり、あるいは危惧と失望を味わうのである。理想の実現を夢想し、希望する欲望をとどめることができないのである。このように自己肯定の願望が強く働くのに、理想に照らして現状に不満と危惧を禁じえない。そこに自己に目覚めた青年の悩みがある。
    ・ 自我意識の自覚により内面生活の展開、自分のことに敏感になり、独立しようとする努力が現れてくる。こうして主客の調和を図り、成人社会の生活への移り変わりを体得する重用な時期なのである。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    教育心理学 
    青年期
    子供から大人になっていく発達において、青年期という時期を通過することは人間だれもが経験するものである。
    それでは青年期で二分される子供とは、大人とは何かを考察し子供から大人への変化を考える必要がある。
    簡単に述べれば子供とは誕生し親に育てられて生きていくものである。衣食住も親もしくは大人から提供され受動的に生きていけるものである。
    大人とは子供を育て、子供が無くとも社会生活を通じて子供たちに何らかの関与を行わなければならない。社会生活の営みは政治、経済、文化活動など多義にわたりここでは述べないが大人としての能動的な活動や責任が求められる。
    また、子供と大人では肉体的にも精神的にも大きな違いがある。
    男性、女性それぞれに異なった顕著な違いが見られる。
    肉体的には体格、生殖、運動能力が顕著に発達する。
    精神的には感性、知性にくわえ理性が発達する。
    子供から大人への間にある青年期とは上記のことが急激に成長し、身体的にも精神的にも成熟する時期であり身体的成熟の時期は、気候、風土、民族、文化などによって多少の変動はあるがおよそ11歳ごろから23歳ごろまでと考えられる。
    その...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。