現代における中国共産主義の現状に関して

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    ソ連解体、超大国の共産主義が崩壊した。中国はその独特の政治体制を未だに維持している国である。果たしてそれはいかなるものなのか。そしてこの共産主義はこれからも存在しうるのか。共産主義の大国が世界に与える影響はいかなるものなのだろうか。以下では中国共産主義の特質とこれまでの経緯をたどり、その行く末を考察してみたいと思う。

    まずは、中国共産主義のその特質について考えてみたい。高坂正堯氏の「現代史から考える」によれば、共産主義というのは近代が持っていたその楽観主義と合理主義の極地であるという。人々は、歴史は進歩していくものであり、社会は合理的に運営できると考えていた。それを利用したのがまさに共産主義のイデオロギーであり、それは共産党という組織が合理的手段によって人民をよい方向へ導いていくという概念であった。更に彼は、こうした共産主義が国によって受け入れられたか否かというのはその懐疑主義の度合いによるのではないかと言っている。要するに共産主義の、楽観主義を前提に合理主義的政治を行うというその矛盾に対して、国民がおかしいと言えたかどうかの違いだというのだ。それでは、中国において共産主義が受け入れられた理由は人々が懐疑主義的思考を持てなかったからであろうか。もちろんそれも理由のひとつであると思うが、それだけではないと私は考えた。共産党が中国において政権をとることが出来た理由は、それが掲げた「反帝国主義、反資本主義、反封建主義」というスローガンから読み取ることが出来る。アヘン戦争以来外国勢力に侵略されてきた歴史を持つこの国では、帝国主義の国々に対する反発がことさら強かった。人々の間には外国勢力に自国を踏みにじられたという思いがあり、資本家や教養人などの中流階級が共産党運営に貢献したのも、それが掲げた反帝国主義に賛同してのことである。また一方、反資本主義というスローガンは資本主義による貧富の差に苦しんでいた農民たちの支持を獲得することになる。ご存知のように中国の大部分は農民階級にあり、彼らを味方に付けたことで共産党支配は中国全土に行き渡った。

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    現代における中国共産主義の現状に関して
    ソ連解体、超大国の共産主義が崩壊した。中国はその独特の政治体制を未だに維持している国である。果たしてそれはいかなるものなのか。そしてこの共産主義はこれからも存在しうるのか。共産主義の大国が世界に与える影響はいかなるものなのだろうか。以下では中国共産主義の特質とこれまでの経緯をたどり、その行く末を考察してみたいと思う。
    まずは、中国共産主義のその特質について考えてみたい。高坂正堯氏の「現代史から考える」によれば、共産主義というのは近代が持っていたその楽観主義と合理主義の極地であるという。人々は、歴史は進歩していくものであり、社会は合理的に運営できると考えていた。それを利用したのがまさに共産主義のイデオロギーであり、それは共産党という組織が合理的手段によって人民をよい方向へ導いていくという概念であった。更に彼は、こうした共産主義が国によって受け入れられたか否かというのはその懐疑主義の度合いによるのではないかと言っている。要するに共産主義の、楽観主義を前提に合理主義的政治を行うというその矛盾に対して、国民がおかしいと言えたかどうかの違いだというのだ。そ..

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