フランス共和国と欧州連合の枠組み下での市民権の関係

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    資料紹介

     今回のレポートのテーマとして、フランス共和国と欧州連合の枠組みの下での市民権の関係について取り上げたいと思う。この講義で扱った問題の多くは欧州統合という流れの中ではっきりしてきたフランス共和国独特の問題である。それについてさまざまな角度から考えて生きたいと思う。
     T.H.マーシャルによれば、市民権は3種類の権利に分類される(2)。18世紀に出現した市民的権利(civil rights)、19世紀に出現した政治的権利(political rights)、20世紀に発展した社会的権利(social rights)である。今までフランスで実現されてきたこれらの市民権はフランス共和国という枠組みの中でのものであった。それがEU基本権憲章の中でこの市民権に関する部分の邦訳、1997年の国籍法改正の骨子を下記に抜粋した。
    EU基本権憲章
    第1章 尊厳 第1条 人間の尊厳
     人間の尊厳は侵すことを許さない。それは尊重され、擁護されなければならない。
    第3章 第20条 法の前での平等
     人はすべて、法の前で平等である。
    第22条 文化的、宗教的、言語的な差異
     EUは、文化的、宗教的、言語的な差異を尊重しなければならない。
    第五章 市民権
    第39条 ヨーロッパ議会選挙に投票し、立候補する権利
     1 すべてのEU市民は、ヨーロッパ議会選挙において、みずからが居住する構成国の国籍保持者と同等の条件の下で、その構成国において投票し、立候補する権利をもつ。
     2 ヨーロッパ議会の議員は、自由な無記名投票の形式で、直接総選挙によって選出されなければならない。
    第40条 地方自治体選挙に投票し、立候補する権利
     すべてのEU市民は、みずからが居住する構成国における地方自治体選挙において、その国の国籍保有者と同等の条件の下に、投票し、立候補する権利をもつ。

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    フランス研究入門 レポート
    今回のレポートのテーマとして、フランス共和国と欧州連合の枠組みの下での市民権の関係について取り上げたいと思う。この講義で扱った問題の多くは欧州統合という流れの中ではっきりしてきたフランス共和国独特の問題である。それについてさまざまな角度から考えて生きたいと思う。
    T.H.マーシャルによれば、市民権は3種類の権利に分類される(2)。18世紀に出現した市民的権利(civil rights)、19世紀に出現した政治的権利(political rights)、20世紀に発展した社会的権利(social rights)である。今までフランスで実現されてきたこれらの市民権はフランス共和国という枠組みの中でのものであった。それがEU基本権憲章の中でこの市民権に関する部分の邦訳、1997年の国籍法改正の骨子を下記に抜粋した。
    EU基本権憲章
    第1章 尊厳 第1条 人間の尊厳
      人間の尊厳は侵すことを許さない。それは尊重され、擁護されなければならない。
    第3章 第20条 法の前での平等
      人はすべて、法の前で平等である。
    第22条 文化的、宗教的、言語的な差異
      EU...

    コメント2件

    kesuike2171 購入
    本当に役立ちました。ありがとうございます。
    2006/02/07 4:42 (18年2ヶ月前)

    inoshishi5 購入
    大変勉強になりました。ありがとうございました。
    2006/10/02 13:43 (17年6ヶ月前)

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