日本のカメラ市場おけるにデジタルカメラへの変革

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    本稿では「脱成熟の経営戦略」『技術革新と経営戦略』(桑田・新宅1986 日経)をもとにカメラ市場おけるデジタルカメラへの変革について論じるものである。
     桑田・新宅は、成熟産業に属していた企業がハイテクを社内に取り込むことによって再活性化していく過程を既述し、その移行過程の特徴及びそこでの戦略について検討を試みている。 本稿では類似するケースとして、日本のカメラ市場おけるにデジタルカメラへの変革に焦点をあて、歴史的背景から移行過程の特徴などについて論じる。

    1985年、ロス五輪開催時に電子カメラは業務用として利用されていた。価格は一式およそ500万円もするものであり、報道機関が使うようなあくまでも業務用としての商品化であった。
    1987年、一般向けユーザの電子カメラとしてカシオ計算機が「VS−101」を発売し
    た。他メーカーも、ほぼ同時期に発売をしたが、もっとも安い価格設定で市場への投入を試みたのはカシオ計算機だった。
    それまでのカシオ計算機は電卓、腕時計を主力製品とし、精密機械業界で確固たる地位を築き上げていた。カシオ計算機が電子カメラ事業に進出した経緯は、若手社員の創発的な意見から始まったものである。これをトップは承諾し、開発が始まった経緯があった。
    しかしながら、「VS−101」は当時のビデオカメラとほぼ同じ大きさであり、価格も大差なかったことから売れることはなかった。
    その後、デジタル化によって高機能な小型化カメラとして世界初となるデジタルカメラ「DS−X」が富士フィルムと東芝(東芝の同型商品名はIMC−100)から発売された。しかしながら、この商品も一式およそ300万円もすることから一般ユーザ向けには普及する価格帯ではなかった。

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    1.はじめに
    本稿では「脱成熟の経営戦略」『技術革新と
    経営戦略』(桑田・新宅 1986 日経)をもとに
    カメラ市場おけるデジタルカメラへの変革に
    桑田・新宅は、成熟産業に属していた企業が
    ハイテクを社内に取り込むことによって再活
    性化していく過程を既述し、その移行過程の特
    徴及びそこでの戦略について検討を試みてい
    る。 本稿では類似するケースとして、日本の
    カメラ市場おけるにデジタルカメラへの変革
    に焦点をあて、歴史的背景から移行過程の特徴
    2.電子スチルカメラの試作
    写真機の発明は今からおよそ160年前に
    さかのぼる。1839(天保 10)年、フランスの
    ルイ・マンデ・ダゲールが写真機を発明し、そ
    するといったものである。それからおよそ14
    0年後の1981(昭和 56 年)、世界で初めて
    従来の写真とは全く異なる方法で画像を記録
    する電子スチルカメラ『マビカ』(写真1)の
    試作機をソニーが発表した。
    電子スチルカメラの原理は、CCD(電荷結
    合素子)で光を電気信号に変換し、磁気ディス
    ラのフィルムに相当する部分を電子センサー
    とフラッシュメモリで置き換えたものである。
    この..

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