インドネシア熱帯林保全に関する経済的分析

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     今、世界中で森林が急激に減少してきている。ここでは、インドネシアに焦点をしぼって熱帯林の減少のメカニズムを調べ、その解決策を様々な面から検証していく。ブラジル、コンゴ共和国に次いで世界第三位の面積を持つインドネシアの熱帯林には、世界の全植物の11%、哺乳類の12%、爬虫類および両生類の15%、鳥類の17%が存在する。しかしそのインドネシアの森は1991年から2000年までの10年間に毎年平均160万haが破壊され、特に最後の3年間では平均210万haが破壊されている。その結果2001年のデータによると、これまでに4300万haの森林が破壊されたという。森林減少の原因には、これまでの商業伐採、移住政策、鉱山開発、油やしプランテーション開発、森林火災、違法伐採などがあげられるが、その中でもっとも大きな要因としてインドネシアのムハマド・プラコサ林業大臣があげたのは、違法伐採である。違法伐採量は3000から5700に達すると言われている。ここでは、違法伐採をはじめとする森林伐採を抑止するための政策について考察する。その結果、以下のことがわかった。
     スハルト政権は森林の所有権を共同体から奪い取り、企業に伐採権を与えたが、そのような森林資源に対する所有権の再配分が森林減少の重要な契機となっていることがわかった(第2章)。また、インドネシアの森林保護政策をみるとき、丸太輸出禁止や輸出税等の貿易政策がもつ森林減少の抑止力は小さいこともわかった(第3章)。さらに、理論モデルを用いて、最近注目されている木材認証は、森林伐採量をむしろ増加させることがわかった(第5章)。そして、さまざまな考察を行った結果、伝統的な共同体による森林管理に移行することがインドネシア熱帯林の保護には不可欠であるとの結論に達した(第6章)。

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    インドネシア熱帯林の保全政策に関する経済分析
    目次
    はじめに
    2.森林伐採と森林減少の過程―違法伐採のメカニズムー
    これまでとられた森林保護政策とその結果について
    木材認証制度の導入と「インドネシアと日本の二国間協定」
    木材認証制度についての理論的考察
    伝統的な共同体による森林管理の再評価
    7.結論
    1.はじめに
     今、世界中で森林が急激に減少してきている。ここでは、インドネシアに焦点をしぼって熱帯林の減少のメカニズムを調べ、その解決策を様々な面から検証していく。ブラジル、コンゴ共和国に次いで世界第三位の面積を持つインドネシアの熱帯林には、世界の全植物の11%、哺乳類の12%、爬虫類および両生類の15%、鳥類の17%が存在する。しかしそのインドネシアの森は1991年から2000年までの10年間に毎年平均160万haが破壊され、特に最後の3年間では平均210万haが破壊されている。その結果2001年のデータによると、これまでに4300万haの森林が破壊されたという。森林減少の原因には、これまでの商業伐採、移住政策、鉱山開発、油やしプランテーション開発、森林火災、違法伐採などがあげられるが..

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