個別援助活動(ケースワーク)の理論と内容について述べよ

会員540円 | 非会員648円
ダウンロード カートに入れる
ページ数9
閲覧数8,554
ダウンロード数16
履歴確認

    ファイル内検索

    資料紹介

    個別援助技術(ケースワーク)について
    個別援助技術(ケースワーク)は、利用者一人ひとりの抱える生活上の問題を解決すること、それをやわらげることを目的とする。また、利用者の生活環境・関係する制度やサービスについても積極的に変えていこうとするため、ケースワークは、双方の間に存在するさまざまな社会資源(福祉サービスや各種の制度、福祉活動など)を積極的に活用しようとする。
    個別援助技術の語源であるケースワークという言葉を最初に用い、考え方を明確にしたのは、メアリー・リッチモンドである。リッチモンドは、『ソーシャル・ケースワークとは何か』を著し、その中で「ソーシャル・ケースワークは人間とその社会環境との間を個別に、意識的に調整することを通して、パーソナリティを発達させる諸過程からなっている」と定義している。
    リッチモンドは、利用者と取り巻く環境を重視し、利用者に直接働きかける活動の重要さをあげた。特に、心理社会的診断の必要性を説き理論化したことは、個別援助技術を慈善的、経験的なものから専門的、科学的なものへと発展させた。
    1920年代から1940年代にかけてのケースワークの発展期において、フロイトの精神分析の流れをくむ「診断派」と、ランクの意思心理学の流れをくむ「機能派」が登場した。
    診断主義の特徴は、利用者の心理的側面やパーソナリティの発達に焦点を当てた過去の生活史の重視、面接を中心とした長期的援助、双方の関係における援助者の主導性などである。
    一方、機能主義の特徴は、疾病の心理学よりも成長の心理学、治療よりも援助、援助者中心よりも利用者中心などである。
    前者の考えは、リッチモンドの流れを引いているのに対し、後者を含む考えを示したのが、ヘレン・パリス・パールマンの問題解決アプローチである。
    パールマンは、1957年『ソーシャル・ケースワーク―問題解決の過程―』を著し、その中で「個別援助技術は、個人が社会的に機能する際に出会う問題に、より効果的に対応できるよう、人間福祉機関によって用いられる一つの過程である」と定義、自らを折衷派と称し、診断主義と機能主義の統合を試みた。
    パールマンは、個別援助技術に構造的な考え方を導入、個別援助を成立させるための要素を「4つのP」として示した。それは、①Person(利用者)、②Problem(問題)、③Place(援助が行われる施設・機関)、④Process(援助過程)である。そして、1986年の論文では、新たに「2つのP」を追加している。それは、①Profession(専門職ワーカー)、②Provision(制度・施策)である。
    今日、一般的に承認されている個別援助技術の要素は以下の五つである。
    ①利用者(クライエント)
    社会生活の中で起こった問題を解決するために、社会福祉の機関や施設に援助を求めてくる人である。
    ②援助者(ソーシャルワーカー)
    社会福祉の施設や機関に所属し、問題を抱えた利用者を援助していくために固有の態度・知識・技能をもつ人である。利用者にとっては、問題と問題解決の力(ワーカビリティ)、及びそれらと社会的要因の関連を明確にすることが、重要な課題となる。
    ③援助の目的
    利用者の個人的・社会的機能の遂行の改善である。援助活動の中で、具体的かつ共通なゴールやターゲットを設定し、それぞれの役割を遂行すべく活動することが重要である。
    ④援助関係
    利用者と援助者が、良好なコミュニケーションと、お互いの尊敬や信頼関係を築くことが不可欠である。
    ⑤社会資源
    効果的な個別援助を行うための手段として、社会的に存在する利用

    資料の原本内容( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    個別援助技術(ケースワーク)について
    個別援助技術(ケースワーク)は、利用者一人ひとりの抱える生活上の問題を解決すること、それをやわらげることを目的とする。また、利用者の生活環境・関係する制度やサービスについても積極的に変えていこうとするため、ケースワークは、双方の間に存在するさまざまな社会資源(福祉サービスや各種の制度、福祉活動など)を積極的に活用しようとする。
    個別援助技術の語源であるケースワークという言葉を最初に用い、考え方を明確にしたのは、メアリー・リッチモンドである。リッチモンドは、『ソーシャル・ケースワークとは何か』を著し、その中で「ソーシャル・ケースワークは人間とその社会環境との間を個別に、意識的に調整することを通して、パーソナリティを発達させる諸過程からなっている」と定義している。
    リッチモンドは、利用者と取り巻く環境を重視し、利用者に直接働きかける活動の重要さをあげた。特に、心理社会的診断の必要性を説き理論化したことは、個別援助技術を慈善的、経験的なものから専門的、科学的なものへと発展させた。
    1920年代から1940年代にかけてのケースワークの発展期において、フロイ..

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。