『昔話の形態学』と韓国昔話の例

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    魔法昔話(以下、「昔話」とする)に一定の型が存在することは分かった。そして、その一般的な型を研究することで「昔話は地球上のどこででもなぜ似ているのか(p28)」という最終的な疑問に答えることが出来ると著者は書いている。しかし、残念ながら「昔話の形態学」や岩崎先生のレジュメで挙げられた例の中に、私の専攻語が使われている地域の昔話はなかった。そこで、著者の提示した型が本当に世界中の昔話に共通するのかどうか、韓国の昔話「風水師と三兄弟」をプロップの形態学と突き合わせてみた。
    <昔話本文>[=機能名](コメント等)
    <昔あるところに朝鮮一の風水師がいた。彼が縁起のいい墓地を選んでやると、その持ち主は必ず金持ちになるのであった。そのように他人にはいいことを恵ませながら彼自身は常に貧乏であった。>
    [=α1 時間と空間の限定・α2 家族の構成a(地位で表す)]
    <ある日、息子たちが親の風水師に、自分たちにも縁起の良い墓地を選んでくれと頼んだ。親は、自分が死ぬ前には選んでやるから待っていろ、と答えた。歳月が過ぎ親の死期が近づくと、息子たちは再び自分たちに縁起の良い墓地を選んでくれるよう頼んだ。親は一番目の息子に、万石の墓地と親が死んで王様になることと、どちらを望むか尋ねた。上の兄は万石の墓地を望んだ。親は次に、二番目の息子に同じ質問を投げた。彼もまた、万石の墓地を望んだ。最後に、末っ子にも同じ質問を投じた。末っ子は父が王になることを望んだ。それで親は末っ子だけに遺言を残した。
    「父が死んで五日葬をするとき、お前はずっと死骸のそばを離れずにいて、もし二人の兄が眠くなって寝込んだら、胸に入れておいた刀で父の首を切れ。そして首を風呂敷に包んでどこそこの山へ行くと小川があるはずだ。その小川に沿って上流の方へ上ると大きな岩がある。その隙間から水が吹き出るはずだ。その岩を刀で切れ。そしたら岩が割れるからその中に父の首を入れ、再び岩を閉じるがよい。」>[=a6 その他の形の欠如(γ2 命令)、B1 助けを求める叫び](3回化)(昔話の発端は必ず「加害」ないし「欠如」で始まるとするプロップの意見に従うのならこの要素以外にaになり得るものはなさそうだが、これを欠如としていいものかどうかは疑わしい。)

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     魔法昔話(以下、「昔話」とする)に一定の型が存在することは分かった。そして、その一般的な型を研究することで「昔話は地球上のどこででもなぜ似ているのか(p28)」という最終的な疑問に答えることが出来ると著者は書いている。しかし、残念ながら「昔話の形態学」や岩崎先生のレジュメで挙げられた例の中に、私の専攻語が使われている地域の昔話はなかった。そこで、著者の提示した型が本当に世界中の昔話に共通するのかどうか、韓国の昔話「風水師と三兄弟」をプロップの形態学と突き合わせてみた。
    <昔話本文>[=機能名](コメント等)
    <昔あるところに朝鮮一の風水師がいた。彼が縁起のいい墓地を選んでやると、その持ち主は必ず金持ちになるのであった。そのように他人にはいいことを恵ませながら彼自身は常に貧乏であった。>
    [=α1 時間と空間の限定・α2 家族の構成a(地位で表す)]
    <ある日、息子たちが親の風水師に、自分たちにも縁起の良い墓地を選んでくれと頼んだ。親は、自分が死ぬ前には選んでやるから待っていろ、と答えた。歳月が過ぎ親の死期が近づくと、息子たちは再び自分たちに縁起の良い墓地を選んでくれるよう頼んだ。親は..

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