湾岸戦争の背景と考察

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    1 湾岸戦争はどのようにしておこったか
     1990年8月、イラクのサダム・フセイン大統領はクウェートに対して侵攻を開始した。その目的はより大きい石油資源地域の獲得であったとみなされることが多いが、実際のフセイン大統領の思惑は単に石油資源の獲得だけが目的だったわけではなかったのではとも考えられる。イラクとクウェートの間では国境問題が長期化しており、イラクはクウェートばかりではなく、湾岸諸国がイラクに対し経済戦争を行っていると非難する立場をとっていた。また、同年2月には米国では「イラクはその隣国に自国の要求を強要できるだけの軍事力を有している」との警告発言も出ていた。そして7月、駐イラクの米国大使がイラクとクウェートの戦いに関して「特別な関心を持たない」といった意味の発言をしたことから、フセイン大統領は軍事行動を起こしてもアメリカは干渉しないと読み取り、これがイラクのクウェート侵攻の決断となったのである。
     しかしアメリカのブッシュ大統領はイラクがクウェート領内を南下してサウジアラビアとの国境の側まで進出しているのを見て、フセイン大統領はサウジアラビア東部の油田の奪取までをも企てているのではと読んだ。サウジアラビアの東部の油田まで抑えられることになると、つまりそれは世界の石油供給の半分以上をフセイン大統領に抑えられることになるのである。そのことを頭においたブッシュ大統領の湾岸戦争における政治的目的は、湾岸にある石油資源地域に対する米国の覇権を強固にすることにあったのだともいう。
     この事態に対して国連の安全保障理事会は緊急に会議を開き、6日にイラクを非難するとともに、速やかにイラク軍はクウェートから撤退するよう強く勧告するがそれを無視 し、8日にイラクはクウェートの併合を発表した。

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    湾岸戦争の考察
    1 湾岸戦争はどのようにしておこったか
    1990年8月、イラクのサダム・フセイン大統領はクウェートに対して侵攻を開始した。その目的はより大きい石油資源地域の獲得であったとみなされることが多いが、実際のフセイン大統領の思惑は単に石油資源の獲得だけが目的だったわけではなかったのではとも考えられる。イラクとクウェートの間では国境問題が長期化しており、イラクはクウェートばかりではなく、湾岸諸国がイラクに対し経済戦争を行っていると非難する立場をとっていた。また、同年2月には米国では「イラクはその隣国に自国の要求を強要できるだけの軍事力を有している」との警告発言も出ていた。そして7月、駐イラクの米国大使がイラクとクウェートの戦いに関して「特別な関心を持たない」といった意味の発言をしたことから、フセイン大統領は軍事行動を起こしてもアメリカは干渉しないと読み取り、これがイラクのクウェート侵攻の決断となったのである。
    しかしアメリカのブッシュ大統領はイラクがクウェート領内を南下してサウジアラビアとの国境の側まで進出しているのを見て、フセイン大統領はサウジアラビア東部の油田の奪取までをも企..

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