技術革新論

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    1.技術革新論の系譜について
     技術革新を経済発展とのダイナミックスの中で明示的に取り上げて経済諸変量との関連を問題視したのはシュンペーター(J. A. Schumpeter, 1942)である。シュンペーターは、長期景気循環(コンドラチェフの波)の説明に際して、「新しい商品や生産方法の導入・実用化によって、生産要素に従来見られなかった新しい結合がもたらされ、その結果、新しい産業部門が誕生したり、産業構造に変化がもたらされるような変革が多発・群生することによって景気波動の長期的な局面が交代する」と考えた。そして、このようなインパクトをもたらす変革を「技術革新(technological innovation)」と概念づけた。技術革新は新しい生産方法の導入だけではなく、新市場の新資源の開拓、新しい管理・経営・企業組織の導入等によっても同様の効果が期待されるので、これらをも包摂する概念とされた。シュンペーターは更に経済社会の成長と発展の過程において、新しい技術知識を創造し、それらを利用し、かつ捨て去られるという行為が根幹的役割を果たしていることを指摘し、この行為の繰り返しを「創造的破壊(creative destruction)」と名づけ、創造と破壊の組み合わせによって成長と発展にかかわる本質的要素を説明できると考えた。シュンペーターにとって、技術革新とは、創造と破壊の繰り返しの中から思考し、学び、新たな挑戦を作り出す生命力であり、この生命力こそが、まさに技術の新しい力の源であり、この「技術」という新たな生産要素が在来の経済活動を変質させることになるのである。こういったシュンペーターの画期的な発想も、その源泉としては個人的発明や発見を中心としたものを視野の中核に据えており、成長理論の中に技術革新を体系化するには至らなかった。

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    『技術革新論』 レポート
    技術革新論の系譜について
    技術革新を経済発展とのダイナミックスの中で明示的に取り上げて経済諸変量との関連を問題視したのはシュンペーター(J. A. Schumpeter, 1942)である。シュンペーターは、長期景気循環(コンドラチェフの波)の説明に際して、「新しい商品や生産方法の導入・実用化によって、生産要素に従来見られなかった新しい結合がもたらされ、その結果、新しい産業部門が誕生したり、産業構造に変化がもたらされるような変革が多発・群生することによって景気波動の長期的な局面が交代する」と考えた。そして、このようなインパクトをもたらす変革を「技術革新(technological innovation)」と概念づけた。技術革新は新しい生産方法の導入だけではなく、新市場の新資源の開拓、新しい管理・経営・企業組織の導入等によっても同様の効果が期待されるので、これらをも包摂する概念とされた。シュンペーターは更に経済社会の成長と発展の過程において、新しい技術知識を創造し、それらを利用し、かつ捨て去られるという行為が根幹的役割を果たしていることを指摘し、この行為の繰り返..

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