「正義」、その今と昔 −『鉄人28号』と『DEATH NOTE』を中心に−

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    漫画正義

    資料紹介

    1、はじめに
     日本に生まれた人間で、漫画の一冊も読んだことがない者は稀だろう。「日本のさまざまな文化の中で、私が何より理解しがたいもの、それは、街中にあふれるマンガだ。」と、二ヶ月間日本に滞在した外国人ジャーナリスト、セス・スティーブンソン氏は言う(※1)。まさに日本は、「漫画大国」と呼ぶにふさわしい。
     さて、当然のことながら、一口に漫画といってもそのジャンルは実に多様である。とりわけ「漫画大国日本」ならばなおさらだ。けれども、その中で、「正義」と「悪」というものがテーマの根底にある作品は、今も昔も多く見られるように思う。私は最近『DEATH NOTE(デスノート)』という漫画を読み始めたのだが、この作品もまた例外ではない。そこで、この『DEATH NOTE』と、同じように「正義と悪」をテーマとした不朽の名作『鉄人28号』の二作品に焦点を当て、各時代について考察したい。漫画が「世相を反映した芸術品」であるならば、きっと当時の日本の「悪・正義」観を垣間見ることができるはずである。
    2、『鉄人28号』の魅力とその時代背景
     去る二〇〇四年四月に火事による全身やけどで亡くなられた漫画界の巨匠、横山光輝氏の出生作が、この『鉄人28号』である。一九五六年〜一九六四年にかけて雑誌「少年」に連載され、大人気を博した。戦時中、日本が起死回生の秘密兵器として開発した鉄人28号を、正義の少年探偵金田正太郎がリモコンによって操縦し悪と戦う、というのが基本ストーリーである。
     当時におけるこの作品の魅力について考えるとき、重要なポイントが二つある。まず一つ目は、「リモコンで操縦する」ということだろう。これは、『鉄人28号』の連載が始まる前年(一九五五年)に無線操縦の自動車、いわゆるラジコンが出現したことが影響しているものと思われる(※2)。

    資料の原本内容( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1、はじめに
     日本に生まれた人間で、漫画の一冊も読んだことがない者は稀だろう。「日本のさまざまな文化の中で、私が何より理解しがたいもの、それは、街中にあふれるマンガだ。」と、二ヶ月間日本に滞在した外国人ジャーナリスト、セス・スティーブンソン氏は言う(※1)。まさに日本は、「漫画大国」と呼ぶにふさわしい。
     さて、当然のことながら、一口に漫画といってもそのジャンルは実に多様である。とりわけ「漫画大国日本」ならばなおさらだ。けれども、その中で、「正義」と「悪」というものがテーマの根底にある作品は、今も昔も多く見られるように思う。私は最近『DEATH NOTE(デスノート)』という漫画を読み始めたのだが、この作品もまた例外ではない。そこで、この『DEATH NOTE』と、同じように「正義と悪」をテーマとした不朽の名作『鉄人28号』の二作品に焦点を当て、各時代について考察したい。漫画が「世相を反映した芸術品」であるならば、きっと当時の日本の「悪・正義」観を垣間見ることができるはずである。
     2、『鉄人28号』の魅力とその時代背景
     去る二〇〇四年四月に火事による全身やけどで亡くなられた漫画界..

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