トリスタン・イズー物語

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    トリスタン・イズー物語は、元はワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」が原作となっており、ここでの媚薬の役割というのが中世のこの時代だからこそ「愛の媚薬」という名称が作品中に大きな役割を持ってくる。当時の中世の人々は恋愛に対して、神秘的な存在のものとして、神聖視し、それと同時に恋愛を、突如現れた運命的なものと位置づけていたことがわかる。間違って飲んでしまった媚薬というものは、ここでは運命的に二人の男女が飲んでしまったものとし、二人の意思が自発的なものではないが、永遠に終生解くことのできない恋愛という絆で、堅く結ばれるものという、運命的でかつ、神秘的なストーリーになっている。当時の他の作品では、こういった愛の薬のモチーフは全く姿を見せない。自分が思うには、イズーが他人の妻であるにもかかわらず、トリスタンと恋愛に陥ってしまったことに対しての口実として、媚薬という作品上における読者の想像の域に達する魔法の薬を、ストーリーの物語性を膨らます要因としてつけ加えたのではないかと思う。しかし、このようなことになってしますと、登場人物の中に存在していた物語上の真実が、魔法の媚薬によって起こりうるなまなましいものを、魔法の薬を飲んだ結果という無味乾燥的で人工的なものに変わっていってしまうのではないか、というように読み進めていくうちに感じた。

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     『トリスタン・イズー物語』と『悲恋』の両作品を比べると、「媚薬(葡萄酒)」という点を中心に“永遠の愛”とはいったいどういうものかが、時代こそは違うものの、この西欧の風雅で、洗練された恋愛観についての考察をすることができる。
    トリスタン・イズー物語は、元はワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」が原作となっており、ここでの媚薬の役割というのが中世のこの時代だからこそ「愛の媚薬」という名称が作品中に大きな役割を持ってくる。当時の中世の人々は恋愛に対して、神秘的な存在のものとして、神聖視し、それと同時に恋愛を、突如現れた運命的なものと位置づけていたことがわかる。間違って飲んでしまった媚薬というものは、ここでは運命的に二人の男女が飲んでしまったものとし、二人の意思が自発的なものではないが、永遠に終生解くことのできない恋愛という絆で、堅く結ばれるものという、運命的でかつ、神秘的なストーリーになっている。当時の他の作品では、こういった愛の薬のモチーフは全く姿を見せない。自分が思うには、イズーが他人の妻であるにもかかわらず、トリスタンと恋愛に陥ってしまったことに対しての口実として、媚薬という作品..

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