家庭のようなアットホームな雰囲気は児童養護施設ではどうして感じないのか

閲覧数7,317
ダウンロード数22
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    児童養護施設で実習に行った時、アットホームな雰囲気を作ろうとしていることは分かるのだけれど、どこか家庭とは違い施設・学校のようで、私が家で感じる雰囲気とは違っていた。それはなぜか?
    施設養護の理念
    家庭で両親による養育が児童の情緒不安定、人格形成に絶対に必要であることは否定できないが、施設養護には家庭の養育とは、おのずから異なる機能を持ち、評価されるべき点もあるのである。
    児童養護の機能と役割のについて
    児童の発達を望ましいすがたへと導き出すためには、豊かな環境を用意し、児童にとって最もその可能性が十分に発揮できるような場を設定することにより、児童の自発性や興味性が誘発され、心身の健全な発達ができるといっても過言ではない。
    1、社会的養護としての役割
    2、施設養護の特質
    3、施設養護としての機能
    児童養護施設の課題
     児童養護の課題について話します。被虐待児が母子分離を余儀なくされ施設入所にいたり、安定した生活、安定した学校生活が保障され、また心理療法を受ける機会に恵まれて、自己を肯定的に見つめることができるようになっても、母子関係、親子関係、家族関係の調整が図られなくては、安心して家庭に帰ることができません。親へのアプローチの困難さは今までにも体験ずみだそうですが、本当に関係機関が連携して親へトリートメントサービスをすすめていくことの大切さを痛感しているようです。実際、児童養護施設では、子供のケアはできても親のケアはできていないのが実情で、双方の成長なくてはよい家庭を維持することは困難と思います。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    家庭のようなアットホームな雰囲気は児童養護施設ではどうして感じないのか?
    児童養護施設で実習に行った時、アットホームな雰囲気を作ろうとしていることは分かるのだけれど、どこか家庭とは違い施設・学校のようで、私が家で感じる雰囲気とは違っていた。それはなぜか?
    まず、施設の生活は家庭と異なって、集団の力学による集団処遇を前提にして展開されるところに、大きな特徴がある。元来集団施設は、児童と職員が共に生活して、ふれあい育ち合って、それぞれに自己実現を遂げる目的がある。だが現在の施設には、要保護児童などを施設にただ単に収容して、保護し指導して、退園させるだけの施設もみられる。そこで思い切って施設本来の目的に立ち返る必要がある。
    施設養護の理念
    家庭で両親による養育が児童の情緒不安定、人格形成に絶対に必要であることは否定できないが、施設養護には家庭の養育とは、おのずから異なる機能を持ち、評価されるべき点もあるのである。
    施設養護の集団処遇を活用する
    『朱に混じれば赤くなる』という言葉があるように健全な集団であれば中に一人ぐらいの不適応、問題行動児がいても日常の生活で解消できるのである。たとえば早起...

    コメント1件

    lalala 購入
    参考にします
    2006/09/09 9:40 (17年7ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。