市民的公共性について

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     1、公共性をめぐる近年の言説について
    多くの人々が公共性と言う言葉に否定的な感覚を持っていた数十年前は、公共性という言葉は官製用語の一つであった。それは、鉄道や道路などの建設を推し進めようとする政府が「公共事業」に異議を申し立てる人々を説き伏せるための言葉であったり、市民らが生活の破壊などを訴える場合の権利主張を「公共の福祉」という名の下に退け、人々にこれらの損害や迷惑を我慢させるための言葉であるなど、公共性という言葉は、多くの人々にとって否定的な響きを持っていた。

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     市民的公共性について
     1、公共性をめぐる近年の言説について
    多くの人々が公共性と言う言葉に否定的な感覚を持っていた数十年前は、公共性という言葉は官製用語の一つであった。それは、鉄道や道路などの建設を推し進めようとする政府が「公共事業」に異議を申し立てる人々を説き伏せるための言葉であったり、市民らが生活の破壊などを訴える場合の権利主張を「公共の福祉」という名の下に退け、人々にこれらの損害や迷惑を我慢させるための言葉であるなど、公共性という言葉は、多くの人々にとって否定的な響きを持っていた。
     しかし、公共性という言葉は1990年代を迎える頃から様々な論者によって肯定的な意味でしかも活発に用いられるようになってきた。この背景の一つには、国家が公共性を独占する事態への批判的認識の拡がりがあった。市民らは、道路補修などの公共事業を含む政府の公共政策によって引き起こされる自然環境や生活環境の破壊に対し、住民運動や市民運動といった抗議を起こしてきた。これらの公共性に対する批判的な問題意識は、バブル崩壊後に国家の財政破綻の事実があらわになるにつれて、一般に共有されるようになっていった。
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