アメリカの一国主義と文化多元主義の二面的相関関係

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    1. はじめに
     2002年9月11日世界中を震撼させた同時多発テロ事件が起きた。それは史上まれに見るアメリカ本土に対する攻撃であった。同時多発テロは、近年京都議定書への不参加などアメリカの外交政策に一貫して存在してきた一国主義に対するイスラム勢力の蜂起であり、世界貿易センタービルというアメリカの覇権経済の象徴に対しての攻撃であり、さまざまな意味を持つ。本来なら、攻撃によってアメリカ合衆国の自己中心的な考え方に気づいてそれを見直し、一国主義を改めても良いはずであったのだが、彼らはむしろテロを絶対悪とみなし、一国中心主義的な態度を強めていった。その結果行われたのが、アフガニスタンへの空爆とイラク戦争である。もちろん、反戦を唱える人も多くいたが、根拠が不明確な戦争であるにもかかわらず、これらの戦争に対し、メディアにあおられた合衆国国民の多くは戦争へと突き進んでいく連邦政府を支持した。しかし、2004年5月頃から、回復しないイラクの治安とアメリカ軍兵の死亡者の増加を受け、メディアや国民感情は政府不支持へと傾いてきたという。国民の愛国心にある種のかげりが見えてきたといえるだろう。以下、現在のアメリカの外交における一国中心主義と、アメリカ国内に内包する文化多元主義の相関関係について、「ネオコン」と「愛国心」に注目して述べてみる。
    2. 現在のアメリカ外交の特徴と文化多元主義
     まず、現在のアメリカ外交の特徴である一国主義とは実際になんであるのか、具体的に考えてみたい。一国主義とは一般に、「勝手に自分の考えだけでことを進めるやり方」である。アメリカ流に言い換えれば、「合衆国の利益のためだけに、政策を展開すること」であり、その分野は政治のみならず経済・軍事・環境にまで及ぶ。クリントン大統領も一国主義の姿勢も持っていたが、基本的には国際協調も試みていたため、余り明らかになっていなかった。

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    『アメリカの一国主義と文化多元主義の二面的相関関係』
    はじめに
     2002年9月11日世界中を震撼させた同時多発テロ事件が起きた。それは史上まれに見るアメリカ本土に対する攻撃であった。同時多発テロは、近年京都議定書への不参加などアメリカの外交政策に一貫して存在してきた一国主義に対するイスラム勢力の蜂起であり、世界貿易センタービルというアメリカの覇権経済の象徴に対しての攻撃であり、さまざまな意味を持つ。本来なら、攻撃によってアメリカ合衆国の自己中心的な考え方に気づいてそれを見直し、一国主義を改めても良いはずであったのだが、彼らはむしろテロを絶対悪とみなし、一国中心主義的な態度を強めていった。その結果行われたのが、アフガニスタンへの空爆とイラク戦争である。もちろん、反戦を唱える人も多くいたが、根拠が不明確な戦争であるにもかかわらず、これらの戦争に対し、メディアにあおられた合衆国国民の多くは戦争へと突き進んでいく連邦政府を支持した。しかし、2004年5月頃から、回復しないイラクの治安とアメリカ軍兵の死亡者の増加を受け、メディアや国民感情は政府不支持へと傾いてきたという。国民の愛国心にある種の..

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