『新古今和歌集』の和歌一首の評釈

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    【本文】
    巻第十四 恋歌四
    (題しらず) (式子内親王)
    一三〇九 今はただ心の外に聞くものを知らずがほなる荻のうはかぜ
    【出典・他出】
    出典・・・未詳。
    他出・・・式子内親王集 三一七
         定家八代抄 巻第十四 恋歌四
     式子内親王(一一四九〜一二〇一)五三歳。後白河天皇皇女。俊成に和歌を学んだらしく、『古来風体抄』も内親王に献じたものとされる。悲哀・孤独感に満ちた抒情的な歌を詠んだ。『千載和歌集』以下の勅撰集に入集。本作品の製作年は不明。
    【語釈】
    *今は(連語)・・・・・・・・「今はこらまで」などの気持ちで、別離や断念の際に発する語。
    *心のほか[心外]・・・・・・気にとめていないさま。無関心。
    *ものを(接助)・・・・・・・逆説的な事柄を導く。「・・・のに」
    *知らずがほ[不知顔]・・・・・知っているのに知らないふりをすること。
    また、そのような顔つき。知らん顔。「知らぬがほ」とも。当時「何がほ」の類は問題の用語とされたが千五百番歌合・千四百五十七番判で、慈円は「知らずがほ、こひねがはるる世」という。
    *荻・・・・・・・・・・・・イネ科の多年草。多くは水辺に自生、しばしば大群落を作る。高さ約1.5m。ススキに似る。夏・秋の頃、絹毛のある花穂を つける。風聞草。寝覚草。
    *うはかぜ[上風]・・・・・・草木などの上を吹き渡る風。下風の対。
    *荻のうはかぜ[荻上風]・・・荻の葉の上を吹き渡る秋風。中古以来、秋の情趣を表現する歌語として多く用いられた。
    *新古今古註
    『新古今私抄』
     おおよそない類は、荻のそよぐ音も気づかうのだろうか。風が戸に当たるのを気にかけていたのに、次第に気にしないようになり荻の風音を(人の訪れの)頼りとしていたのも昔の事となった。心の外とは気に掛けないということである。荻の音は自分に関係ないものとして聞くという。

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    国文学購読Ⅲ(中世)レポート
    『新古今和歌集』の和歌一首の評釈
    【本文】
    巻第十四 恋歌四
            (題しらず)          (式子内親王)
    一三〇九 今はただ心の外に聞くものを知らずがほなる荻のうはかぜ
    【出典・他出】
    出典・・・未詳。
    他出・・・式子内親王集 三一七
         定家八代抄 巻第十四 恋歌四
    式子内親王(一一四九~一二〇一)五三歳。後白河天皇皇女。俊成に和歌を学んだらしく、『古来風体抄』も内親王に献じたものとされる。悲哀・孤独感に満ちた抒情的な歌を詠んだ。『千載和歌集』以下の勅撰集に入集。本作品の製作年は不明。
    【語釈】
    *今は(連語)・・・・・・・・「今はこらまで」などの気持ちで、別離や断念の際に発する語。
    *心のほか[心外]・・・・・・気にとめていないさま。無関心。
    *ものを(接助)・・・・・・・逆説的な事柄を導く。「・・・のに」
    *知らずがほ[不知顔]・・・・・知っているのに知らないふりをすること。
    また、そのような顔つき。知らん顔。「知らぬがほ」とも。当時「何がほ」の類は問題の用語とされたが千五百番歌合・千四百五十七番判で、慈円は「知らずがほ、こ..

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