中学・高校における生徒指導の原理は何か、また、その際に留意しなければならないことは何か、説明せよ

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    『中学・高校における生徒指導の原理は何か、また、その際に留意しなければならないことは何か、説明せよ』
     生徒指導は、教科指導と並ぶ重要な教育機能をもつ活動であるといわれている。それは、生徒指導が、学校教育の全般にわたって、「すべての生徒のそれぞれの人格のより良き発達を目指すとともに、学校生活が、生徒の一人一人にとっても、また学級や学年、更に学校全体といった様々な集団にとっても、有意義にかつ興味深く、充実したものとなるよう」(『生徒指導の手びき』)指導する営みであるからである。生徒指導の定義もここにある。
    生徒指導の位置づけは様々な考え方があるが、教育は教科教育の領域や、特別活動の領域など、ひとつひとつの指導領域を明確に区別できるものではない。つまり、生徒指導は、教育全般に関与する活動で、教育そのものといっても過言ではない。生徒指導といえば、問題行動や非行の指導といった、校則を守らせる指導であるかのようにみなされることがあるが、それは、あくまで生徒指導の一部であることを認識する必要がある。
     また、1965(昭和40)年に発刊された、文部省(現文部科学省)の『生徒指導の手びき』では、生徒指導の原理を4つ挙げている。
    ①自己指導の助成のための方法原理
    この原理においては、欲求や情緒を直接的に行動につなげる自発性、目的に沿って行動を規律し節度のあるものにする自律性、人間関係において相互に権利の主張と義務の遂行を可能にする自主性の促進があげられる。
    ②集団指導の方法原理
    この原理においては、学級や友人関係といった集団における相互作用の尊重や、集団の力の利用、人間尊重・友愛と自由の尊重、規律の維持などがあげられる。
    ③援助・指導の仕方に関する原理
    この原理においては、問題解決能力を育成する援助の重要性があげられる。また、指導にあたり賞罰を用いる際は、細心の注意を払う必要がある。加えて、生徒のより良い発達のためには客観的資料の利用が必要である。
    ④組織・運営の原理
    この原理においては、全教師の参加と専門職分化の必要性があげられる。生徒指導は全生徒を対象としており、学校生活の全領域に関するものであるため、全教師の協力が必要となる。それぞれの指導に、責任を分化することも指導の効果をあげることにつながる。
     以上の原理を念頭にいれて生徒指導は行なわれるべきで、その際に重要なことは、生徒理解を深めることである。生徒を理解する上での留意点は大きく以下の4点である。
    ⅰ)生徒は身体的にも精神的にも異なっており、取り巻く家庭環境も多様であり、個々人で異なる状況であることを把握し、生徒の独自性を認識することが重要である。方法として、家庭との連絡を密にし、より深く生徒を理解することである。また、この方法によって、効果的な指導を行なうことも可能になる。
    ⅱ)生徒を現在のある一部分のみで把握するのではなく、過去の状態や、未来の展望を含めた長いスパンでみることが大切である。また、一部の情報ではなく、教員間の協力体制を整え、多くの場面で生徒情報を得られるようにし、さまざまな価値基準から多面的に生徒を理解する姿勢が大切である。
    ⅲ)生徒を見下ろすような態度では、生徒を正確に把握することは難しい。生徒指導の基本的態度は共感的であることである。生徒との望ましい人間関係を構築した上で、ひとりの人間として接することが深い生徒理解にもつながるといえる。
    ⅳ)生徒を十分に理解した上で、次は生徒自身が自己理解できる状況をつくることが大切である。生徒の自己理解の欠如は、十分な発達を阻害するため、生徒自

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    『中学・高校における生徒指導の原理は何か、また、その際に留意しなければならないことは何か、説明せよ』
     生徒指導は、教科指導と並ぶ重要な教育機能をもつ活動であるといわれている。それは、生徒指導が、学校教育の全般にわたって、「すべての生徒のそれぞれの人格のより良き発達を目指すとともに、学校生活が、生徒の一人一人にとっても、また学級や学年、更に学校全体といった様々な集団にとっても、有意義にかつ興味深く、充実したものとなるよう」(『生徒指導の手びき』)指導する営みであるからである。生徒指導の定義もここにある。
    生徒指導の位置づけは様々な考え方があるが、教育は教科教育の領域や、特別活動の領域など、ひとつひとつの指導領域を明確に区別できるものではない。つまり、生徒指導は、教育全般に関与する活動で、教育そのものといっても過言ではない。生徒指導といえば、問題行動や非行の指導といった、校則を守らせる指導であるかのようにみなされることがあるが、それは、あくまで生徒指導の一部であることを認識する必要がある。
     また、1965(昭和40)年に発刊された、文部省(現文部科学省)の『生徒指導の手びき』では、生徒..

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