キリスト教と人口妊娠中絶

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    キリスト教と人工妊娠中絶
    概要書
    これは人工妊娠中絶に関して、キリスト教の各宗派が、各国の妊娠中絶に関してどのような影響を与えたかを比較する論文である。特にアメリカに焦点をあて、比較対象として、アイルランドとオランダの事例にあたり、キリスト教と中絶の関係を考察していく。
    キリスト教は大まかにカトリック、プロテスタント、東方正教の3つに分類される。初期キリスト教では中絶に否定的だったが、妊娠初期段階では胎児はまだ魂を持たぬものとして中絶することを認めていた。17世紀以降から、中絶は殺人と考え、禁止し始めた。現在は中絶イコール殺人と考えられている。
    アメリカ国内のキリスト教は、宗派によって意見が異なる。カトリックは胎児も人間と扱うため中絶を認めず、リベラルなメインライン・プロテスタントは中絶を積極的に肯定しないが、個人の意見を優先させるべきという意見で、保守的なエヴァンジェリック・プロテスタントは特定の場合を除き、中絶は殺人という見解である。
    アメリカの中絶の歴史は、1870~1910年、1910~1920年、1920~1940年にかけて大きな動きがあった。1970年には、4つの州で中絶が禁止されたが、1973年のロウ判決によって、中絶は一気に合法化へと向かった。
    また、アメリカで中絶に賛成派をプロ・チョイス、否定派をプロ・ライフという。ロウ判決以降、両者の論争は激化し、プロ・ライフの中には、中絶医の殺人事件や、クリニックへのテロ行為などを起こすものが出た。そのため、中絶希望者や病院関係者のクリニックへのアクセスを守る法律が制定された。
    一方オランダでは1886年当時、カトリックの国であるため、中絶は刑法の対象であった。しかし、1930年代ごろからマルサス主義が社会に浸透しはじめ、1960年代には中絶と避妊具を受け入れ初め、リベラルな意見が増加するに伴い宗教的な意見は権力を失っていった。
    アイルランドでは、12世紀から、1921年に自治州になるまでイギリスの法律が適用されていた。併合中は、イギリスにならい中絶は犯罪であった。1939年に母親の生命を守るためイギリスで中絶が許可されたが、アイルランドでは、依然古い法律のまま、胎児の命も母親の命と同格とみなし、アイルランド国内では中絶が禁止され続けている。
    この二カ国に比べ、アメリカがこれほどに中絶に対する扱いが定まらない理由として、多民族国家ということが挙げられる。国民をまとめ、アメリカという国を構築するためには、何らかの方法で国民の意識を統一する必要があった。同じ価値観を共有する宗教は都合がよく、アメリカ建国時から、宗教で国民をまとめるようになったのである。しかし、ある程度の段階までは有効に国内をまとめることができたキリスト教であるが、現代の社会問題に関しては、中絶問題をはじめ、世論を分断する原因となっている。
    目次
    はじめに    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1     
    第一章       キリスト教について
    第一節    カトリックについて・・・・・・・・・・・・・・2
       第二節    プロテスタントについて・・・・・・・・・・・・2
       第三節    東方正教系について・・・・・・・・・・・・・・2
       第四節    教会の妊娠中絶に対する意見・・・・・・・・・・3
    第二章       アメリカ国内の中絶問題
    第一節    アメリカとキリスト教・・・・・・・・・・・・・5
       第二節    アメリカの中絶問題の歴史・・・・・・・・・・・6
    第三節    アメリカ

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    キリスト教と人工妊娠中絶
    概要書
    これは人工妊娠中絶に関して、キリスト教の各宗派が、各国の妊娠中絶に関してどのような影響を与えたかを比較する論文である。特にアメリカに焦点をあて、比較対象として、アイルランドとオランダの事例にあたり、キリスト教と中絶の関係を考察していく。
    キリスト教は大まかにカトリック、プロテスタント、東方正教の3つに分類される。初期キリスト教では中絶に否定的だったが、妊娠初期段階では胎児はまだ魂を持たぬものとして中絶することを認めていた。17世紀以降から、中絶は殺人と考え、禁止し始めた。現在は中絶イコール殺人と考えられている。
    アメリカ国内のキリスト教は、宗派によって意見が異なる。カトリックは胎児も人間と扱うため中絶を認めず、リベラルなメインライン・プロテスタントは中絶を積極的に肯定しないが、個人の意見を優先させるべきという意見で、保守的なエヴァンジェリック・プロテスタントは特定の場合を除き、中絶は殺人という見解である。
    アメリカの中絶の歴史は、1870~1910年、1910~1920年、1920~1940年にかけて大きな動きがあった。1970年には、4つの州で中絶が..

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