適応不適応

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    適応・不適応の心理的機制、それらからひき起こされる特徴的行動。
    心理学において人間が環境や周囲の人間との間に適切な関係を維持しつつ、
    心理的安定が保たれている状態を適応と言う。またそれらの環境の諸条件を調和するためにとる行動や態度の調整も「適応(adjustment)」と呼ぶ。
    人は生きていくうえで、単に生命活動を行うだけでなく様々な社会的な活動を行っている。そしてそれは、周囲の環境に対しての反応の繰り返しである。その環境は、当然日々変化しているので、人が生きていくためには、その環境と状況に応じた行動をとらなくてはならない。さらに、単なる生命の保全だけでなく、欲求を満たして行動できるように、行動を調整していくのが人間である。これらの行動全てが適応である。
     それに対して、適応できていない状態、不適応な状態では一般に不安感や焦燥感、劣等感といった心理的に不安定な状態となる。これらは単に心理的な状態だけではなく身体症状(発汗・動悸・頭痛・胃痛等)として自覚されることもある。
     このような「適応」の様態に関して、その元にある人の行動を引き起こす「動機づけ」と欲求の種類、その対立に起因する不適応状態の「葛藤」や阻害されて生じる「欲求不満」、そして、それらへの対処の仕方としての「適応機制」と「防衛機制」がある。これら、適応・不適応とその周辺の言葉の定義を述べることで心理的機制とそこからひき起こされる行動について説明する。
    (1)動機づけ
    人間や動物の行動には必ず動機が存在する。本能に従って行動する事もあれば、自ら悩み、判断し、行動する場合もある。「動機」によって人間や動物が「目標」に向かって、ある種の行動に駆り立てられる心理的な作用を「動機づけ」と呼ぶ。それには、行動喚起機能と行動目標づけ機能とが含まれている。「動機づけ」とは「動機」が活動している状態であるが、一般的には、「動機づけ」ということばの中に「動機」も含まれているものとして扱われる。「動機づけ」を引き起こす様々な「動機」には、以下に述べるようなものがある。
    まず、個体の生命維持にとって必要で基本的な動機である個体保存の動機や、性動機や母性動機などの種族保存のの動機の二つからなる、「生理的動機」。これは「一次的動機」とも呼ばれている。次に、生理的動機とは違い外的報酬を得る事によって解消せず、活動それ自体が報酬となるような動機である「内発的動機」。これには活動動機、感性動機、好奇動機、操作動機などがある。さらに、苦痛や危険から回避、排除するなど経験によって獲得される動機である「学習性動機」がある。これは「生理的動機」が「一次的動機」と呼ばれるの対して、「派生した動機」または「二次的動機」などと呼ばれるものである。具体的には、苦痛や危険から回避したり排除したりしようとする動機、人間にとっての金銭獲得や権力・名声を志向する動機、学習性の誘因動機などがある。次に「社会的動機」と呼ばれる、高い目標を目指しつつ、困難に対処して、自己に打ち克ち、競争場面において人に優りたいとする「達成動機」や、人間などが、授乳による欲求充足よりも、温かい接触による愛撫や安心感を求めるとする「愛着動機」などの動機がある。そして最後に、「自己実現の動機」がある。これはマスローにより、下位の欲求が満たされてはじめて目指すとされているものである。
    (2)葛藤
    「葛藤」とは、個人の内部に相反する二つあるいはそれ以上の目標が同時に生じて、しかも、それらの同じくらいの程度の関わり合いを望んでいる自分を感じたとき、動きの取れない自己の状況を認

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    適応・不適応の心理的機制、それらからひき起こされる特徴的行動。
    心理学において人間が環境や周囲の人間との間に適切な関係を維持しつつ、
    心理的安定が保たれている状態を適応と言う。またそれらの環境の諸条件を調和するためにとる行動や態度の調整も「適応(adjustment)」と呼ぶ。
    人は生きていくうえで、単に生命活動を行うだけでなく様々な社会的な活動を行っている。そしてそれは、周囲の環境に対しての反応の繰り返しである。その環境は、当然日々変化しているので、人が生きていくためには、その環境と状況に応じた行動をとらなくてはならない。さらに、単なる生命の保全だけでなく、欲求を満たして行動できるように、行動を調整していくのが人間である。これらの行動全てが適応である。
     それに対して、適応できていない状態、不適応な状態では一般に不安感や焦燥感、劣等感といった心理的に不安定な状態となる。これらは単に心理的な状態だけではなく身体症状(発汗・動悸・頭痛・胃痛等)として自覚されることもある。
     このような「適応」の様態に関して、その元にある人の行動を引き起こす「動機づけ」と欲求の種類、その対立に起因する不適..

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