公共性『複数性 と 公共性』について

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    公共の概念
    権力者が公共の福祉を持ち出すとき、多くは民衆にとって好ましくない場合である。歴史的に見て、公共の福祉=人民の安寧とした場合、その時代の公共性を代表する機関の名を持って、権力者がその絶対性を確立しようとしている場合が多い。そもそも日本語の公共は英語の public の訳語として用いられるが、この意味での公的領域は,私的領域に対立して人間生活の一半を構成するものであり、万人によって見られ、聞かれ、かつ評価される存在を意味する。いいかえれば、それは人々が見る、聞く、評価するなどの主体的行動を通じて、ものごとの価値を問いうることを意味している。すなわち、公的なものとは、その意味や価値が万人の自発的参加を通じて判断される存在であり、また同時に、それは人々の共通の関心の対象でもある必要がある。このように公共とは、公開性あるいは参加可能性と共通性とによって構築された世界であると考える。
    日本社会における公共概念
    封建的公共概念
    近代日本社会において公共の概念は、最初はそのまま最高権力者である天皇やその一族を指すことが多かった。あらゆる「公共」は、その機構に加わって初めてその意義を与えられた。

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    公共性『複数性 と 公共性』について
                                    
    公共の概念
    権力者が公共の福祉を持ち出すとき、多くは民衆にとって好ましくない場合である。歴史的に見て、公共の福祉=人民の安寧とした場合、その時代の公共性を代表する機関の名を持って、権力者がその絶対性を確立しようとしている場合が多い。そもそも日本語の公共は英語の public の訳語として用いられるが、この意味での公的領域は,私的領域に対立して人間生活の一半を構成するものであり、万人によって見られ、聞かれ、かつ評価される存在を意味する。いいかえれば、それは人々が見る、聞く、評価するなどの主体的行動を通じて、ものごとの価値を問いうることを意味している。すなわち、公的なものとは、その意味や価値が万人の自発的参加を通じて判断される存在であり、また同時に、それは人々の共通の関心の対象でもある必要がある。このように公共とは、公開性あるいは参加可能性と共通性とによって構築された世界であると考える。
    日本社会における公共概念
    封建的公共概念
    近代日本社会において公共の概念は、最初はそのまま最高権力者...

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