『季節は香りから』を読んで

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    私は『季節は香りから』を読んで,初めて盲ろう者の人の世界を具体的に想像する機会を得ました。「見えない,聞こえない」という盲ろう者という存在は,小学生のころ,あの著明なヘレンケラー女史の伝記を読んだときに知り,「ものすごい存在」として鮮烈な印象をもったことを今でも思い出します。そして,ヘレンを育て導いたサリバン先生が何か魔術師のようにさえ感じたことも覚えています。
    私たちはつぼみが膨らみ今か今かと桜の開花を待ち,ウグイスのさえずりに春という季節の訪れを感じます。つまり,福島氏が失った視覚や聴覚で,季節の移ろいを享受しているのです。しかし,福島氏は「香り」で季節を感じています。私たちにも北風がやわらかく温かな春の風に変わることを感じているのでしょうが,どうしても,「見て,聞いて」という感覚を優先しているように思えるのです。

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    『季節は香りから』を読んで
    私は『季節は香りから』を読んで,初めて盲ろう者の人の世界を具体的に想像する機会を得ました。「見えない,聞こえない」という盲ろう者という存在は,小学生のころ,あの著明なヘレンケラー女史の伝記を読んだときに知り,「ものすごい存在」として鮮烈な印象をもったことを今でも思い出します。そして,ヘレンを育て導いたサリバン先生が何か魔術師のようにさえ感じたことも覚えています。
    私たちはつぼみが膨らみ今か今かと桜の開花を待ち,ウグイスのさえずりに春という季節の訪れを感じます。つまり,福島氏が失った視覚や聴覚で,季節の移ろいを享受しているのです。しかし,福島氏は「香り」で季節を感じています。私たちにも北風がやわらかく温かな春の風に変わることを感じているのでしょうが,どうしても,「見て,聞いて」という感覚を優先しているように思えるのです。
    「見えない,聞こえない」という世界はどのようなものかと,目をつぶり耳を塞いでもどうもそのことを実感できません。福島氏はテレビにそのことを例え「画面を消し,スピーカの音を消した状態である」と説明しています。「それではスイッチの入っていないテレビ..

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