連関資料 :: 摂食障害について

資料:6件

  • 障害の心理的側面からの考察
  • 1 とりあげる事例について 本レポートでは摂食障害を取り上げたいと思う。誰もが耳にしたことがあり、認知されている主なものとしては拒食症、過食症があげられる。その他にも自分の口に入るものが健康なものであるかが気になり、1日中このことに頭が支配されてしまうケース、食べ物を食べ続けるのに決して異の中に入れないケースなども存在するがあまり知られていない。前者の場合、健康的な食品ではないもの、不健康と認識する食品が混入しているものは空腹時でも食べることを拒否するという。 認知されているものも含め、それらには多くの偏見と誤解が伴うように思う。 単なるわがままであるとか、幼児期の食育がなっていないなどといわれることもある。 講義では人格障害について扱った回があったが、摂食障害は背景要因として人格障害のような精神病理も考える必要があるという。このレポートで取り上げる摂食障害の事例は、ちょうど1年ほど前の私の妹の同級生のものである。妹は海外にある高校で寮生活を送っており、その友達には妹の学校へ行った際に紹介されたため、私も面識がある。彼女の症状にまわりが気づいたのは彼女の体に大きな異変が目に見えて出てきてからであったという。たしかに、体型にそれほどの変化がなければ、人前で食べ物を食べていなくても他人はほとんど気にしない。そのとき食べたくない気分なのかもしれないし、いちいち他人のことまで気にしていられないというのが現実だろう。特に高校生の寮生活ともなれば自分のことで精一杯で他人の健康状態に構っている時間はないというのが本音かもしれない。しかし実際に彼女の体の中、心の中での摂食障害はそれよりもずっと前からはじまっていたのだろうということが、本レポートを書くにあたり摂食障害について調べてみてわかった。 妹が帰省した際、私は何ヶ月かぶりに妹の友人の写真を見てその事件を知った。写真の中の彼女についてはまるで別人のようだと感じた。妹の話によると彼女は拒食症になってしまったという。彼女は今の状態よりももっとやせなければきれいになれない、今の自分は太っているからかわいくない、そして食べること=太ることの恐怖によって食べ物を食べることができなくなってしまったのである。人前で何も食べず、しかしまわりには食べることを強要するといってもいいほど強く勧めるのだという。そのような拒食症の典型的な症状に伴って、彼女に表れたのが幻聴という症状である。まわりのみんなが自分の悪口を言っているのが聞こえるというのである。妹を含め友人たちの、言っていないよ、という言葉も、悪口が直接聞こえてしまうのだから彼女にとっては意味がなかった。それは彼女の拒食症が治るまで続いたようである。まさに心理的要因が影響した副作用といえるだろう。 拒食症のような心理的な事柄も影響する病気は、一概に原因を解明することは難しい上に、ましてや赤の他人の心の中など想像することしかできないということを踏まえた上で、それでもなお、彼女が拒食症になってしまった理由を探ってみたいと思った。実際に私の高校生活においてもそのような人を見かけることは何度もあったこと、そして痩せること=美という公式の成り立ちやすい現代社会において女性である私にとっては特に身近な問題であると感じたからである。よって本レポートでは拒食症と過食症を主に扱いたいと思う。 2 拒食症・過食症について   統計によれば摂食障害は、若い女性に多くみられ、男性には拒食症は比較的少ないとされる。これは、摂食障害は性差別を受ける存在としての女性という性に対する嫌悪・ストレスがあるとい
  • レポート 社会学 摂食障害 拒食症 過食症
  • 550 販売中 2007/02/04
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