経済学史

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     ケネーの経済表は「自然的秩序」と「農本主義」の二つの基本思想に基づいている。
     ケネーが言う自然的秩序とは、人為的な支配のせいで歪んでしまった経済を自然の姿に戻すべきだとした「自然の支配」を主張したのである。
     重農学派の思想の根底にあるものは「自然的秩序」である。
    「社会的結合をなせる人間は自然法と実定法に従わなければならぬ」、「この世におけるあらゆるものは自然の法則に支配される。人間にはそれを認識し観察するに必要な知能が賦与されている」とケネーは言っている。
     さらに、「教育を認め、人々をできるだけ自由放任せよ」、「国家の役目はただ、できるだけ干渉を少なくし、人為的障害を取り除き、私有財産を保護し、一般国民に自然的秩序を教え、公共事業を行うくらいのものである」と言っている。
     農本主義(重農主義)とは、「農業のみが生産的である」とした思想である。
     医者ケネーは社会全体における富の流通は体における血液の循環になぞり、その振出は農業にあるとした。
     重農主義の議論によれば、製造業は産出を製造するときに、同じだけの価値を生産の投入として使うので、結果として純生産はまったく生み出さない...

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