小さな子供の戦後の苦労

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    戦争体験の聞き書きです。

    「戦争中よりもね、戦後のことの方が大変だったのよ。」と、現在六十七歳のA子さんは語る。

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    小さな子供の戦後の苦労
         
    「戦争中よりもね、戦後のことの方が大変だったのよ。」と、現在六十七歳のA子さんは語る。
    「まただ…。今日もあのB29が飛んでいる…。」
    わずか五歳のA子は空を見上げた。頭をかすめるのではないかと思うほど低く飛んでくるそれは、子供心ながらに大変怖いものであった。更に、焼夷弾が作る真っ赤な炎はひたすら恐ろしい存在だった。
    B29が来れば、町会のおじさんが呼びかけに来る。そうしたら、防空壕へ逃げなければならない。じめじめしていて、暗く狭い息苦しい場所―A子にとって防空壕とはそのようなところだった。そんな防空壕からやっと出られたと思ったら、気がつけば周りは一面焼け野原。A子はその光景を前にして、恐ろしさを理解することは出来なかった。あまりにも幼すぎたのである。
    戦争が終わり、町を見てみれば焼け野原に広がる無残な姿の家々ばかりで、良いことは何もなかった。そんな中、A子は六歳となり小学校へ入学。彼女にとっての本当の苦労の始まりであった。
    小学校は戦争の打撃を大きく受けていた。学校が燃えて無くなってしまった他校生を受け入れるため、授業はクラスが半分に分かれて午前と..

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