ビジネスアイデア

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資料紹介

　～はじめに～　
私は普段何気なく過ごしている住空間の中にも、様々なアイデアが潜んでいたことに気づいた。私の考えとして家ほど、その住む人の個性や性格が表れるものは無いと思うし、その人なりのこだわりやアイデアが詰まっているものであると考える。そして、住空間にはその家族の生活様式、つまり「生き方」や「文化」が反映されているものなのである。
だから、一戸建ての家だけでなく、マンションやアパート等の集合住宅でも、個性がデザインされたものがもっと存在してもいいのではないかと考えたのである。
（１）キッチンの無いマンション
　近頃、ペットと一緒に住むことができるペット共生のマンションが増加している。犬や猫といったペットを家族の一員や、心の癒しとして飼われる人にとっては大変有り難いことである。賃貸マンションではまだまだ少ないが、分譲マンションでは約半数ほどが「ペット飼育可」となっている。ライフスタイルの変化によって、このような個性的なマンションやアパートの需要が増え、これからも更に増加することが予想される。
　そこで、私が考えたアイデアは「キッチンの無いマンション」である。ものすごく斬新なアイデアに聞こえるかもしれないが、私自身一人暮らしを始めた頃から考えていたアイデアでもある。私は料理を一切作らないので、その分、部屋を広くしたいという考えがあった。キッチンの面積分部屋を広くすることができたら、開放感のある、私が望む部屋になることは間違いないはずである。現在のアパート、マンション物件を見ても、キッチンが大きな範囲を占有している場合が多い。もちろん、「衣食住」という生活の最も基礎となる３つの要素が満たされて初めて生活は成り立つのであって、その生活をする基盤となる所に「食」が抜けているということは問題であるかもしれない。
しかし、そのことを踏まえてもこのようなニーズを求めている人はいるはずであろう。特に、私のような一人暮らしをしている人等、ほとんどキッチンを使わずに生活をしている人は私の友人の中にもいたりする。外食産業が盛んで、且つ、一人暮らしが増えている現状を考えれば、キッチンの無いマンションも存在しても良いはずである。また、キッチンが無いので、相場のマンションよりは賃貸にしても分譲にしても値段は安く収まるはずである。したがって、分譲においては都心においても普通のマンションより購入しやすくなるはずである。この場合、１階にコンビニやレストランや食堂等、気軽に食事をすることができる場所ができれば言うこと無しであろう。
（２）趣味が生かされたマンション
　これは（１）で述べた「キッチンの無いマンション」のように、ライフスタイルを意識しながらも、その中で特に「趣味」という視点からアプローチされたマンションである。一言に「趣味」と言っても各個人によって千差万別である。音楽が好きな人、車が好きな人、料理が好きな人、読書が好きな人、映画が好きな人、スポーツが好きな人…数え切れない程人間は多くの趣味を持ち、そのことを行うことにより、心が満たされ生活を充実させることができる。
　そこで、私が考えたアイデアは、「同じ趣味を持った人間同士が住む」というものである。かなりインパクトある考えであるが、実現すれば、以前よりも何十倍も楽しい生活ができるはずである。
　例えば、音楽家の人や音大生にとって音楽は切っても切れない関係にあるはずである。だから、「防音マンション」のような、周囲の環境を気にすることなく、一日中音楽に浸って生活することが可能なマンションができたのである。この場合、趣味とい