避暑地の猫

会員540円 | 非会員648円
ダウンロード カートに入れる
ページ数3
閲覧数1,403
ダウンロード数0
履歴確認

    ファイル内検索

    タグ

    霧の病悪人

    代表キーワード

    避暑地の猫

    資料の原本内容( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1、 はじめに
    この『避暑地の猫』は宮本輝の作品の中でも異色で、悪人しか出てこない小説を書こうとしたらしい。それゆえに悪そのものを書き上げた作品となっている。
    そしてこの本の題名の中にも入っている『猫』であるが、一見何の関係も無さそうに見えて実はとても深いところに関係を見せている。この猫こそが悪の象徴であり、修平や姉自身のことを猫とダブらせて考えている。
    そこでこのなかで起こる霧の病気、猫、そして悪との関連についてこれから考察していこうと思う。

     はじめて霧の病にかかったのは修平が秘密の地下室を見つけた後だ。その夜に修平は初めて姉の乳を触る。このときになって自覚できるほど性に目覚めこの病に飲み込まれることになる。修平は大きくなればなるほどこの霧の病は重くなっている。しかしこの霧に犯されていたのは修平だけでなく、姉や母父、金次郎や美貴子、恭子に志津までもがこの霧の毒に飲みこかれていたように思う。本編で姉が「みんな、おかしいよ。父ちゃんも母ちゃんも・・・・、姉ちゃんも」と言っていることからもそれが窺える。
     この霧はただの霧ではなく、この中には隠れているのは、あまりにもドロドロした人間..

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。