表象不可能性

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     「表象」とは、「観念として頭に思い浮かべること」である。そして、「表象不可能」とは、「イメージできないこと」ということになる。この表象不可能の例として挙げられるのがアウシュヴィッツである。
     1942年、ドイツ軍はユダヤ人の大量虐殺を始めた。これがおこなわれた場所がアウシュヴィッツである。大量虐殺はゾンダーコマンドとよばれる囚人達の特別部隊によっておこなわれた。収容されたユダヤ人をユダヤ人が殺すのである。ゾンダーコマンドのメンバー達はこれから死にゆく人々をガス室へ送り、焼却炉へ運ぶという体力的にもつらい作業を毎日のように続けたのだ。中には不衛生な収容所であったために伝染病などで死ぬ人、また、収容所を囲む電流のながれる鉄条網によって自ら死を選択する人もいた。
     ではなぜ、このアウシュヴィッツが表象不可能だとされているのであろうか。それは具体的な画像や映像が残されていないからだ。当時ドイツ軍は、アウシュヴィッツでの出来事を言葉もイメージもないまま隠しておこうとした。ゾンダーコマンドのメンバーはほかの囚人やナチスの親衛隊とも接触を持ってはならなかったのだ。「犠牲者たちに彼らの運命を伝えよう..

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